夫の定年後に起こる「熟年離婚」に注意!

年金制度も追風?熟年離婚増加の背景

2015.06.06 SAT


近年、離婚件数自体が増加しているが、なかでも長年連れ添った夫婦が離婚する「熟年離婚」が増えているという。そもそも、熟年離婚って何年くらい連れ添ったら言うものなの? webサイト『離婚問題・熟年離婚 年金分割の基礎知識』の管理人・Rinさんに話を聞いた。

「一般的な熟年離婚の定義として、20年以上の婚姻期間を経た夫婦が離婚することを指しています。夫婦が熟年世代であっても、婚姻期間が5~10年程度と短い場合や、別居期間が長かった場合は、熟年離婚とはいわないようです」(Rinさん 以下同)

長く連れ添った分、絆は強そうに思える、熟年離婚を決断する理由には、どんなものが多いのだろうか。

「熟年離婚の原因には、長い年月の間に積もったさまざまな事情、複雑な理由が絡み合っています。たとえば、子どもの独立や夫の定年退職をきっかけに、夫婦が2人で過ごす時間が増えます。でも、子どもや孫のこと以外に共通の話題がなかったりして、2人でいること自体に苦痛を感じてしまうのです。また、若いころに夫が浮気をしていた、夫が家庭を妻に任せっぱなしで家のなかをかえりみない、家事や育児など、主婦の労働を評価しないなどの家庭環境も離婚の背景にあります」

つまり、長年「子どものため」「生活のため」と、夫に対する不満に耐えてきた妻が、離婚を決断するパターンが大半を占めるようだ。当時は妻も「結婚生活はこういうものだ」と思ってやり過ごしてしまい、話し合いが不足したまま年月が過ぎて「あるとき我慢が限界を達する」というケースも珍しくない。

「熟年離婚が増加しているもうひとつの理由としては、2007年から始まった年金分割制度の開始が挙げられます。制度導入前は、離婚後も厚生年金はすべて元夫のものでしたが、現在は婚姻期間中の厚生年金の保険料納付記録(年金額を算出する際の基礎となる標準報酬)を夫婦間で分割することが認められています」

年金分割制度によって、離婚後の妻の経済的不安が軽減されたため、離婚が増えたということになる。特に仕事を持たない専業主婦にとって、この制度は離婚を後押しするメリットとなったようだ。

「夫の定年後、なんだか生活が落ち着かない」「夫とどう過ごしていいのかわからない」という人は、熟年離婚の危機に陥る可能性があるそう。お互いがいつまでも幸せに過ごすために、夫婦のあり方や、今後の人生について考えてみてはいかがだろうか?
(北東由宇+ノオト)

記事提供/ママの知りたいが集まる『mamatenna(ママテナ)』

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト