モテる40代の遊びガネ錬金術

現在要注目! 株選びの指標「ROE」を理解する

2015.06.11 THU


モテる40代の遊びガネ錬金術/現在要注目! 株選びの指標「ROE」を理解する
株投資で資産運用している40代にとって、株選びの基準となるのはPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などが定番。しかし近年、日本の市場で注目されつつあるのが、企業がいかに効率的に利益を上げているかを測る指標・株主資本利益率(以下、ROE)だ。市場の動向を左右する海外投資家も、株選びの際にはROEをもっとも重要視するという。今後の投資活動に役立てるためにも、ROEの理解を深めることは必須。そこで、ストラテジストの小川佳紀さんに詳しく話を聞いた。

■■今回のアドバイザー
ストラテジスト 小川佳紀さん

岡三証券にて4年間リテール営業に従事し、2009年にフィスコへ入社。2014年岡三証券に戻り、現在は投資戦略部の日本株式戦略グループ所属。ファンダメンタル、テクニカル、需給面に限らず、世界を見据えた銘柄選定に定評。日本証券アナリスト協会検定会員。

■高ROE企業は投資効率が高い!

小川さん「ROEとは、企業が株主の投資分(株主資本)を使って、どの程度効率よく利益を稼いでいるかを示す指標。利益÷株主資本(自己資本)×100で算出します。教科書的な言い方をすれば、ROEの高い企業の株は、投資効率が高い銘柄なんです。

これまで、日本の市場では利益の絶対額ばかりが注目されてきましたが、それもバブル時期までのこと。現在のような経済状況では、闇雲に利益を上げることは難しいため、利益の“量”より“質”が求められるようになり、ROEへの注目度も上がりました。また、2014年から東証が公表をはじめた、新しい株価指数『JPX日経400』に入っている企業の選定基準に、ROEの高さが含まれるなど、投資家の関心も高まっています」

■低ROEの有名企業が狙い目

小川さん「前述のような背景によって、『ROEを上げろ』という投資家からの要求に応える企業が多くなりました。たとえば、株主資本を減らすために市場から自社の株を買う自社株買い(ROEを高めることができる)やM&Aを実施して規模拡大を目指す、などの方法で利益を増やそうと動いています。

ただ、ROEの注目度が上がっているだけに、高ROE企業の株価はすでに高値の場合が多い点には注意が必要でしょう。もしも、ROEを指標に株を選ぶとすれば、日本の主力企業のなかでもROEの平均値8%を下回っている銘柄が狙い目。今後、自社株買いなどのROE改善策を行う可能性が高いです」

■注意! 高ROE銘柄の落とし穴

小川さん「しかし、ROEの高さだけを基準に考えるのは禁物。たとえば、スマホゲームの大ヒットによって業績が急拡大しているネット関連企業は、ROEも上昇しますが“一時的に利益が急増しているだけ”という見方もあり、注意が必要です。

また、そもそも株主資本が少ない(過少資本)企業や、多額の負債を抱えているために資本が縮小した企業もROEが高くなるのですが、優良銘柄とはいえません。これらの落とし穴に気を配りつつ、適正な株選びをしてください」

■最後にアドバイザーからひと言

「ROEは今後も注目される投資指標です。必ず押さえておきましょう」

記事提供 / 素晴らしきオトナたちへ。モテるオトナの悦びを。[editeur エディトゥール]

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