親から子への資金援助は今や常識?生活費の足しに…

「親に小遣いもらう」社会人4割超

2015.06.12 FRI


ナン / PIXTA(ピクスタ)
しばらく前の調査になるが、「親から成人した子供世帯への支出額 3年間で162万円」――マーケティング・リサーチの「リサーチ・アンド・ディベロプメント」がこんなデータを発表して話題になった。同調査によると、子供世帯に資金援助した親の4人に1人が、目的として「生活費の援助」を挙げたという。

就職してなお親から資金援助を受けるのはカッコ悪い話だが、現実にはそうならざるを得ない面もあるのだろう。実際のところ、みんなどれくらいの金額を、どれくらいの頻度でもらっているのか? R25が首都圏・愛知・大阪に住む25歳から34歳の男性300人に調査してみた。結果はご覧の通り。

【1】社会人になって(就職した後)、親からお小遣いをもらった経験
・今も継続的にもらっている 3%(9人/300人)
・今もたまにもらっている 11%(34人/300人)
・以前もらったことはあるが、今はもらっていない 30%(90人/300人)
・もらったことはない 56%(16人/300人)

過去も含めて「もらったことがある」人が44%に及ぶ。さらに、「現在進行形」の人もおよそ7人に1人と、少ないとは言い切れない割合だ。

【2】親からお小遣いをもらっている頻度
1位:月に1回程度 28%(12人/43人)
2位:4~6カ月に1回程度 23%(10人/43人)
3位:2~3カ月に1回程度 19%(8人/43人)
3位:7~12カ月に1回程度19%(8人/43人)
4位:1~2年に1回程度 9%(1人/43人)
5位:毎週もらう 2%(1人/43人)

【3】1回にもらうお小遣いの金額
1位:1万円以上~2万円未満 44%(19人/43人)
2位:1万円未満 28%(12人/43人)
3位:2万円以上~3万円未満 19%(8人/43人)
4位:7万円以上~10万円未満 5%(2人/43人)
5位:5万円以上~7万円未満 2%(1人/43人)
5位:10万円以上 2%(1人/43人)

※【2】【3】は、「今も継続的にもらっている」「今もたまにもらっている」と回答した43人を対象に調査

ちなみに、親から援助してもらったお金をどのように使っているのかというと「食費」(48.8%)や「交際費」(44.2%)、「レジャー費」(37.2%)といった回答が多かった。

社会人になっても親の財布をアテにして生計を維持していることについて、当の本人たちはどう思っているのか? 彼らなりの言い分をご紹介しよう。

●「時々もらうものに対しては、親が子どもに威厳を保ちたいような感情があるので、喜んでもらっている感じです」(34歳男性)
●「社会人たるもの、必要な資金は自分で調達するべきだが、親の好意に甘えるのも時には必要。親もそれで喜んでくれるのであればなおさら」(28歳男性)
●「こちらから欲しいと言って貰う訳ではないし、これはこれでいいかと」(26歳男性)
●「極力避けたいが、キャッシングとか利用するよりはいいかなと思う」(34歳男性)
●「家族によって違うとは思うが、援助したりされたりすることで繋がりを持っていたいと思う」(26歳男性)
●「ちゃんと働いていて、さらに親から貰えるならいいと思う。使われなかったものは多くの場合、遺産として自分のところに最終的に入ってくるので、いつもらうのかという話」(29歳男性)

特に多かったのは金銭の授受によって、別々に暮らす親子のつながりが生まれるという意見。実際、援助することに喜びを感じる親は少なくないため、「仕送りを受け取ることが親孝行になる」との考えもあるようだ。

また、仕送りではなく、別の形で親から資金援助を受ける人も少なくない。例えば人生の節目である結婚に際し、費用を親・親族から援助してもらった人は72.4%。援助額の平均は178万円となっている(ゼクシィ「結婚トレンド調査2014」より)。また、新居を建てる際には54%の人が親・親族からの資金援助を受けており、そのうち1500万円以上の援助を受けた割合は11.4%にも上る(SUUMO「住居に関するアンケート2011」より)。

景気が回復しつつあるとはいえ、給与やボーナスの上がり幅は限定的。一部の大企業を除き、手取りが増えた実感のある人は少ないだろう。そんなご時世、親の好意に甘えてしまうのも致し方ないのかもしれない。

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