偏愛の逸品

世にも美しい“自転車用エアバッグ”

2015.06.20 SAT


偏愛の逸品/世にも美しい“自転車用エアバッグ”
「安全性」と「ファッション性」、その相反する要素をいかにして両立させるか? 都市を駆け抜けるサイクリストにとって、それは果てしない探求のテーマといえる。スタイリッシュな自転車で街を走るのならば、ウェアなどの装備にも気を配るのが大人の嗜みだろう。むろん「安全」の視点に立てば、ヘルメットを被ることが望ましい。転倒のリスクを考えれば、まず頭部を保護すべきことに議論の余地はないはずだ。しかし、「ファッション」の観点からすると、そのデメリットは決して小さくない。

■安全かつスタイリッシュな次世代型ヘルメット

多くの自転車用ヘルメットは街に溶けこむデザインとはいえず、また汗とメットの重量によってヘアスタイルが台無しになってしまう問題もある。そんなジレンマに終止符を打ってくれそうなのが、スウェーデンで開発された「HOVDING2.0」だ。

これは首に巻いて使用する自転車専用エアバッグで、通常時はシンプルなネックウォーマーにしか見えない(下写真参照)。だが、内蔵センサーがひとたび事故につながる挙動をキャッチすると、0.1秒でエアバッグが展開し、頸部から頭部までを広範囲にカバーしてくれる。“安全かつスタイリッシュ”を求める大人のサイクリストにうってつけの次世代型ヘルメットだ。

■2人の女性の卒論から生まれた新発明

HOVDINGは、南スウェーデンのルンド工科大学で工業デザインを学んでいた2人の女性が、卒業論文のテーマに“次世代のヘルメット”を選んだことをきっかけに研究が始まった。1000回以上に及ぶクラッシュテストなどを通じて収集・分析された動きのデータを元に、自転車事故の挙動のデータベース化に成功。そこにAlvaSweden社のエアバッグ技術を組み合わせたことで、独自のエアバックシステムを完成させた。

2010年に初期モデルが発表されときにも大いに話題となったが、法律面で乗り越えるべきハードルがあり日本国内での流通は遅れていた。その後、多くの検査をクリアして、いよいよ今年3月から販売がスタートしている。重さは790グラムで、サイズはS と M の2種類。センサー部はUSBで充電し、フル充電で18時間の使用が可能。価格は5万4000円だ。

記事提供 / 素晴らしきオトナたちへ。モテるオトナの悦びを。[editeur エディトゥール]

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