マタハラ・育ハラ問題、同性批判のナゼ

仕事優先vs.家庭優先ママ、対立の根

2015.06.22 MON


妊娠中の体調不良や、子どもの病気やケガは予期せぬときにやってくるもの。妊娠・出産によって、突然、病院に行くことになったり、子を持つママであれば会社を早退、あるいは休まなければならないこともあるけど…。

それを「お互いさま」と思える場合は良いが、「私はそんなことで仕事を休んだりしなかった」「妊娠なんて誰でもするんだから」「子どもなんて、放っておいても平気なのに」と会社の先輩ママに言われたことがある人も少なくないのでは?

価値観の違う者同士、互いにストレスなく付き合うにはどうしたらいいのだろう? 「マタハラNet」代表の小酒部さやかさんは、次のようなアドバイスをくれた。

「誰しも、自分の考えや歩んできた道をいちばん良いと思ってしまうところがあるもので、特に女性はそれを相手に押し付ける傾向がありますね。でも、これはワークライフバランスの配分の違いだと思えば良いのです」(小酒部さん 以下同)

「仕事」と「家庭」をイーブンだと思っている人は多いが、人によって、あるいは夫婦・家庭によって、「仕事30:家庭70」でも、逆に「仕事70:家庭30」でも、もちろんそれ以外でも良いはずなのだ。

「どういう仕事、子育てを選ぶかは、選択の自由という権利です。それに、『仕事優先』『家庭優先』という2つのグループだと、分断されて対立構造になってしまいますが、いろいろな配分のいろんな考え方があれば、ダイバーシティ(いろいろな立場や考えの人が同じ職場環境の下、互いを尊重し合い働き企業の成長を伸ばす組織像)になるはずですよ」

「そもそも、なぜこうした分断が起こるかというと、日本は高度経済成長期に、性別で役割分担がされ、女性は家事・育児など、家庭のなかに閉じ込められてきたからです」

同じママ同士の価値観の衝突でも、かつては「専業主婦vs仕事をする女性」だった。ところが、いまは様相が変わってきていると言う。

「若い世代には、バリバリ働きたくはない、でも、子育てと仕事を両立したいという中間層が生まれてきています。従来の構造が崩れつつある昨今、『私たちの頃は~』と自分のやり方・考え方を主張し、押し付けようとするのは、今の世の中の変化に対するアレルギー反応の面もあるのです」

価値観は本来、人それぞれに異なるもの。自分と異なる価値観に合ったときは、戦うのではなく、ただ従うものでもない。「この人の〇〇は自分と同じだけど、△なところは違う」と冷静にまず受け止めてみよう。

産休・育休は、自分のなかでも大きな変化に出会えるチャンス。せっかくなら、新しい価値観にフィーチャーしてみるのも良いかも?
(田幸和歌子+ノオト)

記事提供/ママの知りたいが集まる『mamatenna(ママテナ)』

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