10~60代は“男性”が多いらしい

熱中症危険度チェックリスト

2015.06.20 SAT


1977年、オーストラリア砂漠を横断した女性の回顧録が映画化。ラクダと愛犬とともに約3000kmを踏破した主人公ロビンも、熱中症には十分注意した…ハズ
今年も予想される夏の猛暑。気をつけるべきは「熱中症」だ。このほど「日本救急医学会 熱中症に関する委員会」が発表した「熱中症診療ガイドライン2015」によると、熱中症にかかるのは 男性が多いそう。

意外な事実に驚くが、その理由とは? 同委員会の委員長である昭和大学医学部・救命救急センターの三宅康史先生に伺った。

「高齢者では男女差はあまりないのですが、男性は10代ならスポーツ、20~60代では肉体労働や外勤などの“労働”による発生頻度が高いんです。“男性である”ということは、生活パターンや仕事内容からリスクファクター(危険因子)の1つといえると思います」

また、上司や先輩の手前、休憩が取りづらかったり、仕事や暑さに慣れていなかったりという経験不足も関係し、体力があっても20代の方が30代より熱中症にかかりやすい傾向があるとのこと。

そこで今回、20~30代の男性向けに「熱中症になりやすい人チェックリスト」を作成。早速リスクファクターがいくつあるかチェックしてみよう。

〈「熱中症」になりやすい人チェックリスト〉

□都市部に住んでいる
□暑くても気力で乗り切ろうとする
□太っている
□持病(心臓病や高血圧)がある
□下痢気味である
□飲酒の機会が多い、または一度に飲酒する量が多い
□ストレスが多い
□寝不足な日が多い
□運動量の多いスポーツをしている
□炎天下で活動することが多い
□自由に水分補給できない環境にいる
□朝食を抜きがちである
□あまり汗をかかない

「熱中症は、脱水により血流が滞ることで放熱がうまくできなくなったり、臓器そのものが熱くなったりすることで引き起こされます。その要因の1つ目は『環境』です。最近は80年代と比べても明らかに日中の気温が高くなっていますし、都市部はヒートアイランド現象で夜間も暑いので、昼夜を問わず暑い時は無理をせずにエアコンを使いましょう。

2つ目は『体の問題』。皮下脂肪は断熱効果が高いため、体内の熱を逃がしにくく、心臓病や高血圧は血液の流れを悪くします。同様に、下痢、深酒は脱水状態を誘引するため、熱が体にこもります。また、ストレスや過労は、自律神経系に影響を与えやすいため、汗をかきにくくしたり、胃腸の具合を悪くして栄養吸収を阻害したりするなどの悪影響が。

そして3つ目の要因は『行動』。当然のことながら、長時間猛暑の中で活動したり、自由に水が飲めなかったりすると、脱水状態に陥る危険性が高まります。朝ごはんを食べずエネルギー不足に陥ることも問題です」(三宅先生)

こうした3つの要因が重なることで熱中症の危険が高まる。だが、心がけ次第である程度はそのリスクを下げることができるそう。

「猛暑に負けないためには、その日の疲れやストレスはその日のうちに解消しておきたいところ。そのためには3食きちんと摂り、安眠してエネルギーをチャージすること。涼しい部屋でずっと仕事をしている人は、週に2回くらいは熱い風呂に入ったり、週末には運動をしたりして、汗をかきやすい体質にしておくのも大事ですね」(三宅先生)

もはや気力だけでは乗り切れない夏の猛暑。チェックリストの項目に多数あてはまる人は、くれぐれもご注意を!
(足立美由紀)

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