クルマに誕生した新しい価値とは

エコをメジャーに押し上げたのは…

2015.06.24 WED


世界初のハイブリッドカーとして誕生した「プリウス」。誕生以来、世界のハイブリッドカーを牽引し、今も世界中にエコのメッセージを発信し続けています!
いつの間にか、当たり前のように耳にする「エコ」というコトバ。しかし、少し前のコトを思い出すと、ここまで浸透していなかったような…。

「環境対策のために、理念として掲げる企業は多かったですが、今のように一般化するまで、長い時間と大きな労力がかかりました」

そう話すのは、環境カウンセラー・省エネルギー普及指導員の和田由貴さん。

「エコロジー(ecology)の意味は『生態学』ですが、エコは人間の文化生活と地球環境とを調和させる考え方全般を指します。経済発展と地球環境保護を両立しながら、人類が安全で豊かな生活を送ることができるようにする…というもので、日本では高度成長期以降、深刻化した公害問題や環境破壊を改善すべく、法整備をはじめとする様々な環境対策が各企業で行われていましたが、“エコ”というコトバ自体は今ほど一般的ではありませんでした」

では、どんな経緯で浸透してのでしょうか?

「エコ意識が、現在のように深く一般にまで浸透するようになった大きなきっかけは、2005年2月の京都議定書の発効とチームマイナス6%だと思われます。チームマイナス6%は、クールビスやエコドライブといった民間への啓発と、温室効果ガス削減に貢献する技術が使われているエコ製品の普及を推進し、環境に配慮するライフタイルの理解と浸透を大きく進めました」

なるほど。思い返せば、たしかにこの頃から「エコ」を掲げるアイテムが身の回りに増えていったような気が…。

「一般消費者に対しては、省エネ利用が可能な家電が多く登場したのがこの時期です。中でも、枯渇が懸念されていた化石燃料の消費を抑え、環境問題にも多くのメリットがあるハイブリッドカー『プリウス』の登場は、革命的でした。当時、ハイブリッドカーの技術はもともとあったものの、実際に量産・販売する体制の確立までには至っていませんでした。市販化したトヨタの技術力に、各業界から驚きの声があがっていたのを覚えています。現在多くのメーカーからハイブリッドカーが登場しているのは、『プリウス』の登場があったからだといえます。エコの技術は広く浸透してこそ、大きな効果を持ちます。他企業へ、さらに一般消費者へとエコカーを浸透させたプリウスの功績は大きいでしょう」

当時はまだまだマイナーだった「エコ」というコトバが世に浸透した大きな要因のひとつにプリウスがあるんですね!

「企業だけでなく、消費者にもエコ意識を広めてくれたクルマです。エコには、“環境に配慮した暮らし方”というとストイックな印象を持つ人も多いですが、“なんとなくカッコイイ”“みんなに人気”“節約”など、気軽な気持ちでとらえてもいいものだと思っています。エコに取り組むことは、快適な生活を捨てることではなく、両立してゆくこと。少しでも興味を持てるところから、ナチュラルにエコを実践してほしいですね」

エコ意識の「メジャー」化に一役買っていたプリウス。エコの代名詞ともなったハイブリッドカー・プリウスなら、ライフスタイルにエコを気軽に取り込めるかもしれませんね!

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