茎捻転を起こすと激痛を感じるらしい

10~20代に多い卵巣のう腫とは?

2015.06.25 THU


茎捻転を起こすと、突然の激痛で動くこともできなくなり、救急車で病院まで運ばれることもあるそうです 画像提供/わたなべ りょう / PIXTA(ピクスタ)
婦人科系疾患の中でも、卵巣のう腫は子宮筋腫と並んで若い女性に多いと聞きます。しかも、10代からかかる可能性があるとか。卵巣のう腫とはどんな病気なのかを、イーク丸の内・表参道の婦人科医・堀出由里医師にお聞きしました。

「卵巣に液体などが溜まって腫れてしまう病気です。卵巣のう腫にもいくつかの種類があって、その中でも成熟のう胞性奇形腫(皮様のう腫)が10~20代に多く、子どもでもかかる可能性がある病気です」

皮様のう腫は、胎児の時から持っている精子や卵子を作り出す細胞「原始生殖細胞」から発生する腫瘍だそうです。どんな細胞にも分化できる能力を持った細胞なので、腫瘍の中から骨や歯、髪の毛などが見つかることがあるとか。誰にでもある細胞からできるのに腫瘍になる人とならない人がいるのはなぜか、今のところわかっていないため、予防することもできないのだそうです。では、この腫瘍ができた場合、どんな症状が出るのでしょうか?

「症状はほとんど見られず、よほど腫瘍が大きくならないと、お腹が出てくるということもありません。ただし、子宮と卵巣をつないでいる部分がねじれてしまう、茎捻転(けいねんてん)を起こすことがあるという特徴があります。茎捻転を起こして激痛を感じ、そこで初めて気づくというケースもあります」

しかも、婦人科検診を受けても、内診だけではなかなか見つからないそう。膣内からの超音波検査を受ければ見つかることが多いため、妊娠してから超音波検査を受けた時に見つかる人も少なくないそうです。では、見つかった場合、症状がなければ切除しなくても大丈夫なのでしょうか?

「大きさがまだ小さければ経過観察となりますが、茎捻転のリスクがあるため、大きい場合には、妊娠中でも手術をすることがあります」

また、何も症状が出ていなくても、将来的に悪性化することもあるため、切除する場合もあるそうです。

定期的に婦人科検診を受け、その際に膣内からの超音波検査も受けるほうがいいと堀出先生。妊娠中の手術はなるべく避けたいので、特に、妊娠を希望している方は、前もって超音波検査を受けておくと安心です。

(相馬由子)

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