日焼けや熱中症が気になるけれど

過度の“日よけ”に注意が必要!?

2015.07.26 SUN


通常室内の照明や強くても500ルクスですが、最近は2500ルクスほどある特殊なLED照明も市販されているので、上手に活用してみてもよいかもしれません ※画像はイメージ 画像:kzkyo/PIXTA
このところ、女性だけでなく男性にも“美白”を意識する人が多くなったといいます。また、紫外線の皮膚がんへの影響や、熱中症の心配からどうしても日光を禁忌してしまいがち。しかし、あまりに太陽の光を避けすぎることもまた、体にとっては良くないようです。

「屋内にいることが多く、日光を浴びない生活をしていると、目覚めが悪くなる、姿勢が悪くなる、傷や病気による痛みが強くなる、低血圧や低体温に悩まされるといった悪い影響が出ることがあります。また、精神的にも気分が落ち込みがちになります。これは、脳の神経細胞が分泌し、心と身体の健康にかかわる『セロトニン』という物質が不足してしまうことで起こる問題。セロトニンは、日光のように強い光が目に入らないと、体内で生産される量が激減してしまうんですよ。実際、地下鉄通勤をバス通勤に変えて、太陽の下にいる時間を増やしたら、うつ症状が改善された、というケースがあります」

そう語ってくれたのは、東邦大学名誉教授の有田秀穂先生。しかし、紫外線を浴びすぎるのもまた問題なんですよね? あまり真っ黒に日焼けするというのも好きじゃないんですが。

「別に黒く日焼けする必要はありません。ある程度の光が目に入ればよいので、日焼けが気になる場合は、日傘や帽子などで日焼け対策をしても十分効果は得られます。日光を浴びてほしい時間の目安は1日30分程度。真夏は光の量が多いので、早朝や夕方の10~20分間でも大丈夫です。この間サングラスや、サンバイザーはつけない方が効果的ですが、直接太陽を見てはいけません。また、アスファルトや砂浜などの地面からの照り返しが強い場所は避けましょう。なお、日光は浴びすぎると逆にセロトニンの分泌が減り効果が薄れるので、長く当たるほど良いわけではありません。少し疲れを感じたら日陰に入ってください」

とはいえ、この時期の屋外はあまりに暑すぎます。熱中症も心配になりますが…。

「そういった場合は、室内でも構いません。2500~3000ルクスの光を見れば先に語った健康効果が期待できます。晴れた日の日光は1万~10万ルクス、カーテンを開けた窓際でも2500~3000ルクスあるので室内から窓の外を見ているだけで大丈夫。なにより毎日行うことが重要なんです。日光には、骨を強くするビタミンD生成を促す効果もありますので、意識的に日に当たる時間を作っていただきたいものです」

この季節は太陽を避けたくもなりますが、かといって、クーラーの効いた室内にこもりっぱなしになるのも不健康。適度に日光に当たる必要があるんですね。
(長倉克枝)

※この記事は2013年7月に取材・掲載した記事です

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