家事イケメンのトリセツ

家事「分担」と「シェア」違いは?

2015.07.08 WED

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三木氏曰く、「家事シェアで重要なのは、妻や夫の忙しさや状況を把握すること」。相手の状況を察しながら、やれる人がやれる時に家事をこなすことで、夫婦にとっての理想的な家事シェアリングのカタチをみつけよう

家事は誰の仕事なの? 新しい家事のカタチを考える



「家事シェア」を提言しているNPO法人tadaima! の代表、三木智有氏は、「家事分担は妻と夫で作業を分けてそれぞれに役割を与えるもの。それだと、どうしても相手の不備や、家事の分担率が平等かどうかといった話になりがちです。一方、家事シェアは家事を誰かの役目ととらえずに、家族みんなの仕事としてとらえて、妻に偏りがちな家事のプレッシャーをみんなで共有する考え方。なので、必ずしも作業割合が5:5である必要はありません」と語る。

三木氏によると、「そもそも家事の8割はマイナスをゼロに戻す作業」とのこと。汚したら元のキレイな状態に戻すのがこれにあたる。まずは、夫は家を“汚さない”ことを心がけるのがよさそうだ。

「何かを使ったり汚したりしたら、その場で元に戻す。簡単にいえば、使ったグラスをテーブルに置きっぱなしにしないとか、トイレやお風呂を使ったあとは軽く掃除をするとか。まずは、こういった掃除のシェアから始めるのもいいでしょう」

夫が家にいる時間が長いと、夫が家事をこなす時間は増えるものの、その分汚れもたくさん発生するので、結果的に妻の家事時間が増えるという…悲しい(!)データもあるのだとか。そこで、トイレを使ったらサッと洗っておく、最後にお風呂に入ったら洗剤を吹き付けて湯垢を落とす、裸足で歩いたフローリングのベタつきは気づいた時点で拭き取るなど、汚れたらすぐにゼロにもどす、「おそうじシェアリング」が家事の手間を省くことにつながるというわけだ。

その一方で、「夫の家事レベルが妻の望む水準に達しておらず、結局やり直しなどが発生してしまうこともあるので、妻は夫がこなす家事のボーダーラインを下げることも必要です。先ほども話しましたが、家事シェアの目的は、家事の課題を共有して、妻に偏っている家事労働のプレッシャーを家族みんなでシェアすること。夫に自分と同じ家事を求めることではありません」

家事の課題を共有することで、夫は妻のプレッシャーに気づくことができ、相手に対する感謝の気持ちが生まれる。結果的に妻が家事をこなすことになっても、心理的には大きな違いがあるそうだ。
花王では、この夏「おそうじシェアリング」をテーマにした限定商品を展開中。夫がシェアしやすい浴室の掃除や、夏になるとニオイがこもりがちなトイレなどには、バスマジックリンやトイレマジックリンがオススメ。汗でベタつくリビングの汚れやニオイは、クイックルワイパーやリセッシュを取り入れて。男性も手に取りやすいユニセックスなデザインも「おそうじシェアリング」に一役買ってくれそうだ
「なにより重要なのは、家事シェアを通じてコミュニケーションが生まれること。例えば、掃除をシェアしていれば、買い物に行ったときにどんな洗剤や掃除道具を選ぶかなどを話し合いながら決められますよね。ちょっとしたことですが、なんでも話し合える家庭の第一歩にも通じるんです。定年後に家に居場所がないという男性もいますが、若いうちから家事シェアをしていれば、そんな心配もありません」

今の若い世代は、男女雇用機会均等法以降に共働きだった両親をもつ世代。また、男性も家庭科の授業を受けているので、男女とも家事は分け合うべきという意識は高いという。

「ただ、現実はやはりまだまだ妻の負担が大きいのも事実。家事シェアによって、社会が変わっていけばいいと思います」

多くの夫に家事シェアリングが広まることで、家庭の事情での休暇や育休を取りやすい会社が増えることも考えられるという。まずは、家事について家族で話し合い、できることから始めてはどうだろう?

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