現代人に不足している「マグネシウム」も期待!

「海洋深層水」の謎に迫る10問10答

2015.07.16 THU


海洋深層水のとれる高知県・室戸の海
これからの時期、熱中症対策に欠かせないのが「水」。だが、ひとくちに「水」といっても実にさまざま。「ミネラルウォーター」「海洋深層水」「ナチュラルウォーター」…など色んな「水」が売られているのは、皆さんもご存じの通り。とりわけ、近年目につくのが「海洋深層水」だ。文字通り「海の深いところにある水」であることは察しがつくものの、具体的にはどんな特徴があるのだろう? 「海洋深層水」を前面に打ち出したドリンクブランド「miu」を展開するダイドーに、「海洋深層水」の正体を聞いてみた。答えてくれたのは、ダイドードリンコ株式会社 マーケティング部   ソフトドリンク開発グループ。以下、「海洋深層水の謎に迫る10問10答」をお届けしよう。

【海洋深層水の謎に迫る10問10答】
Q1)「ミネラルウォーター」との違いは?
A1)「ミネラルウォーター」とは、地下水を原水とした水のこと。「海洋深層水」とは、水深200m以深に存在する海水のこと。

Q2) 海洋深層水はどれくらいあるの?
A2)水 深200mよ り深いところにある海水はすべて「海洋深層水」。高知県によると、地球上の海水の量は約13.7億 立方キロメートル。これは地球上の水分の約97%を 占め、さらにその内の95%が 深層水。約12.3億 立方キロメートルという膨大な量です。

Q3)海洋深層水はどこで汲んでいるの?
A3)海洋深層水は日本をはじめ、アメリカやインドでも取水されている。国内では、高知県(室戸)、富山県(入善)、静岡県(焼津)、神奈川県(三浦)などが代表的。ダイドーの「miu」は高知県室戸沖・水深374mの海洋深層水を使用しているとか。

Q4)海洋深層水がとれないところもある?
A4)海洋深層水は全ての海の200m以深に存在するため、理論上、とれない地域はない。ただ、水深200mより深いところまで取水管を配置してとり出す必要があるため、海底環境や取水コストの兼ね合いから、取り組んでいる地域は一部に限られている。

Q5)とれる地域によって味や特徴に違いはあるの?
A5)そのままの状態であれば、地域による味の差はない。ただ、海洋深層水はそのままだと塩分を含んだ“海水”なので、各採水地で塩分を取り除いて飲用可能な状態に処理する必要がある。その調整の仕方、つまり製品にされた時に“味”に微妙な違いが出る。

Q6)海洋深層水が注目されるようになったのはなぜ?
A6)1930年ごろ「ミネラル豊富な水資源」として海外で注目されたのがきっかけ。日本では1985年に、現在の文部科学省のアクアマリン計画のモデル海域に室戸岬海域が指定され、海洋深層水の研究が始まった。そして1989年、日本初の「陸上における海洋深層水取水施設」が室戸岬のある高知県に開設され、その後、全国で海洋深層水の取水場が次々と誕生し、現在に至る。

Q7)「陸上でとれる水」との違いや特徴は?
A7)国内で市販されている「ミネラルウォーター」の大半は、日本の山間部を産地としており、いわゆる「軟水」が多い。ミネラル分の中では、カルシウムを比較的多く含む。一方、「海の水」はカルシウム・マグネシウムを多く含んだ「硬水」で、特に、現代人に不足しているといわれるマグネシウムの含有量が多いことで注目を集めている。

Q8)海洋深層水に「栄養」はある?
A8)植物プランクトンの栄養分となる「窒素」や「ケイ酸」といった「無機塩類が豊富」ではあるものの、人にとって「栄養価がある」わけではない。

Q9)飲みやすいといわれるのはなぜ?
A9)実は、海洋深層水もそのままの状態では、塩分に加えてマグネシウムやカルシウムも豊富なため飲みづらい。そのため、飲みやすく加工する必要がある。たとえばダイドーの「miu」も、塩分を取り除いた上で硬度を調整し、ミネラル分を含みながらも飲みやすい口当たりに仕上げている。

Q10)海の水は汚れていない?安全性は?
A10)表層ではなく深層にあるため、物理的・化学的・生物学的な観点で清浄性に優れている。特に高知県の室戸海洋深層水に関しては、「環境汚染物質にさらされている心配が少ない」「室戸岬周辺には大きな川や工場もなく、陸水や大気からの汚染の影響は全くないといえる」と、高知県のホームページでも紹介されている。

以上、まとめると海の水のほうが一般的に硬度が高く、カルシウムだけでなくマグネシウムが豊富。海洋深層水研究会によると、「海洋深層水のミネラルバランスは人間の体液や羊水とたいへん近い」のだとか。つまり、海洋深層水は体にとって“より自然な水”という見方も。これから爽やかに夏を乗り切るためにも、海洋深層水で賢い水分補給を心がけたい。

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