40・50代のバブル世代は要注意?

推定600万人?男性の更年期障害

2015.07.16 THU


男性更年期の診断は、男性ホルモンの一種、テストステロンの量を目安に男性ホルモンの低下などから判断される。男性ホルモンが低下すると、EDのような男性機能の低下、筋肉量の低下や内臓脂肪の増加、それにともなうメタボリックシンドローム、骨粗鬆症などになる恐れがある
若い頃は派手に遊んで、バリバリ仕事が当たり前だったけれど、男も40を過ぎれば、さすがに最近は疲れやすいし、色々なことが面倒くさい…。「これが、年を取るってことか」なんて哀愁を漂わせつつも、「寝たら回復する、一時の疲れ、忙しかったから」と、その場しのぎになっていないだろうか? でも、その疲れ、加齢のせいだけではなく、男性更年期かも。

バブル世代を駆け抜けた40代~50代の男性に、「男の更年期障害、自覚症状はありますか?」と尋ねたところ、「ある」21.8%、「ない」78.2%という結果が(DHC調べ)。しかし、推定患者数は600万人ともいわれており、無自覚ながら男性更年期である人は少なくないと考えられる。

「病院にくる患者さんは、30代後半〜40代前半から増えてきます。主な原因は男性ホルモンの減少。症状は心・体・性に表れます」と語るのは、順天堂大学医学部附属順天堂医院・泌尿器科の久末伸一准教授。

なんでも、「心」は鬱っぽくなったりイライラしたりする。「体」は疲れやすくなったり、昼間、急に眠くなったりする。そして「性」には、勃起、性欲の低下などがみられるのだとか。

実際、更年期障害の自覚がある40〜50代に「更年期障害の症状で思い当たるものは?」と尋ねたところ、

1位 身体の疲労や行動力の減退 55.6%
2位 総合的に調子が思わしくない 48.9%
2位 睡眠の悩み 48.9%
4位 筋肉や関節の痛み 46.7%
4位 憂鬱な気分 46.7%

といった結果になった。言われてみれば、これらの症状に思い当たるものの、年齢のせいとあきらめている人も多いのではないだろうか。

では、男性更年期には、どのような対策を取ればいいのか。久末准教授によると「男性更年期の原因となる男性ホルモンの低下には、加齢だけではなく、睡眠不足やお酒の飲み過ぎ、運動不足による筋肉の低下、疲れやストレスなどが関係しています。例えば、筋トレを行う、禁酒する、残業をやめるなどで、加齢以外の原因による低下を防ぐことは可能です」とのこと。

また、食生活も重要だという。肥満は男性ホルモンの低下を招くので、偏った食事や運動不足、不摂生など肥満にならない食生活を心がけるのが基本。より積極的に男性ホルモンを増やすには、男性ホルモンと似た働きをする成分やホルモンの分泌に関わる組織を活性化させる成分を含む食材(タマネギ、ニンニク、ニラ、アボカド、セロリなど)をとるとよいそうだ。

「シトルリンやアルギニン、抗酸化物質なども男性ホルモンの分泌を促す効果があるので、サプリメントで補うのもいいでしょう」

男性更年期は、血液検査による男性ホルモン測定や症状の問診で診断可能。受診することで、症状が似ている「肝機能障害」や「心不全」などが見つかることもあるという。

最近、「なんとなく疲れやすい」「イライラする」といった体の不調を感じる人は、一度、検査を受けてみてはどうだろうか。もちろん、運動を行い食事に気をつけ、サプリを摂取するなど、男性更年期にならないように、生活習慣を正すことも忘れずに!

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