不潔が大元…でも、洗い過ぎは逆効果?

夏に増加する「シモの病気」対処法

2015.08.02 SUN


日本人男性の5~6割といわれている「包茎」も不潔になりやすいため、「シモの病気」を発症しやすいという。シモの病気を繰り返す人は、手術で包茎を治療し、根本からの改善を目指す場合もあるそう 写真提供:Graphs / PIXTA(ピクスタ)
男同士で話していると、ときどき「性病にかかった…」「不潔にしていたら、いんきんに…」と、陰部に症状が現れる“シモの病気”にかかったという話を耳にする。どうやら最近は梅毒の患者数が増えていると聞くけど…。

「確かにここ数年、梅毒の症例数は増えてきています。特に都内で多くなっている印象ですが、これは時期的なものではなく、不特定多数との性行為や風俗店通いなどが関係していると考えられます」

そう教えてくれたのは、泌尿器科のある池袋東口クリニック院長・木村尚大先生。

「ただし、夏場は性病以外のシモの病気が増える傾向にあります。股部白癬(こぶはくせん=いんきん)やカンジダ症は、暑くなると発症しやすくなります」

その理由をこう説明してくれた。

「いんきんは白癬菌、カンジダ症はカンジダ菌が原因となりますが、これらは普段から皮膚表面にいる常在菌。多少ならまったく問題ないのですが、汗をかいたまま不潔にしていると増殖し、病気につながってしまうのです。また、暑さで体力を奪われたり夏風邪で免疫力が低下したりすると、発症しやすくなります」

症状について聞いたところ、いんきんは、陰嚢部分にかゆみが生じ、ひどくなると皮膚がむけてしまうことがあるという。むけた皮膚を放置すると、別のばい菌に感染し、膿が溜まったり赤く腫れたりすることも。カンジダ症は、亀頭に白いカスが溜まってかゆみが出る。予防法や対策はあるのだろうか。

「清潔に保つことが第一です。だからといって、陰部をせっけんで洗うのはNG。ゴシゴシ洗って常在菌を除去し過ぎると、菌は死滅しないため活動を活発化し、逆に増殖しやすくなってしまうのです。せっけんの使用は避けて、毎日お湯で優しく洗うようにしましょう。もし症状が出た場合は、自分で対処しようとせず、性病科や泌尿器科がある病院を受診しましょう。薬での処置が必要になり、完治するまでに1~2カ月かかることも多いので、気になったらすぐに診てもらうほうがスムーズに治療できます」

ちなみに、性病に関しては性行為などの性的感染、注射や輸血などの血液感染によるものが多く、いんきんやカンジダ病は常在菌の影響によるものがほとんど。プールや銭湯などの感染を心配するかもしれないが、それらが原因で発症することはほぼないという。

同じ水に入ったくらいでは感染しないと聞いて、安心した。汗をかき不潔になりやすい夏場こそ、股間を清潔に保って、健やかひと夏の思い出を作ろうっと。
(有竹亮介/verb)

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