サンダルの季節は足元が目立つけど…

水場でうつる!?爪のカビに要注意

2015.08.06 THU


夏場はプールサイドでの感染が気になるが、プールで移るというより、設置してある足拭き用のバスマットなどに注意が必要。キレイな水で洗い流し、清潔なタオルで足を拭いて 画像提供/Valua Vitaly / PIXTA(ピクスタ)
つま先の出るサンダルを履く季節、かかとのガサガサや靴ズレの傷跡とあわせて気になるのが、足の爪。ネイルを塗ろうと爪を見たら、そもそも爪自体が白濁していたり、変形していたりしませんか? 小林メディカルクリニック東京の小林暁子先生に、足の爪の病気について聞きました。

「もっとも一般的なのは、カビの一種である白癬菌(はくせんきん)と緑膿菌(りょくのうきん)によるトラブルです。これらのカビは汗をかいて蒸れやすい足元に生息しやすいのが特徴です。白癬菌は、水虫の原因となる菌。爪のなかに侵入すると『爪白癬』と呼ばれ、爪が白濁して筋が入り、分厚くなります。しまいには、黄色や黒に色が変化し、表面が崩れてボロボロとはげ落ちていきます。多くが人から人への感染で、とくにバスマットのような水分を含んだ場所で繁殖しやすく、家族間で共有することでうつってしまうことがあります」

予防のためには、こまめに足を洗ってキレイにすること! 家族間以外でも、プールやスポーツクラブなどのシャワー室にあるバスマットを使用するときは、注意が必要です。

「もうひとつの緑膿菌は、付け爪やジェルネイルなどを施したときに、のせた爪と自爪のすき間に水分が溜まって湿ることで繁殖します。爪が緑色に変色することから『グリーンネイル』とも呼ばれています。もともと緑膿菌は常在菌のひとつで、爪が健康なときは悪さをしませんが、爪がほかの病気にかかっていたり、体の免疫力が落ちたりすると繁殖してしまいます。そのため、白癬菌による水虫トラブルを抱えている人が、同時に緑膿菌によってグリーンネイルになってしまうこともよくありますね」

感染した場合はすぐに付け爪を取り、爪が生え変わるまでは乾燥と清潔を心がけることが必要。緑膿菌は人から人への感染はないものの、かかると爪が弱くなって表面がはがれたり、変形したりするそうなので、白癬菌とダブルで感染したら…と考えただけでも怖い!

「ほかにも、それほど頻繁に起こるケースではありませんが、爪のカンジダ症も存在します。カンジダ菌もカビの一種で、常在菌のひとつ。唇や性器のカンジダ同様に、爪カンジダも体力や免疫力が低下したときに増加します。爪の中に侵入すると白癬菌によるトラブルとよく似た症状を起こし、爪に筋が入って分厚くなり、黒ずんでボロボロとはがれ落ちます。爪の周辺に寄生することもあり、その場合は赤く炎症を起こします」

いずれも水仕事の多い人や、水場にいる機会が多い人がかかりやすいので、濡れたあとはすぐに拭いて乾燥させることが大切だそう。また、蒸れやすい足の爪は治りが遅いので、疑わしい症状が出たときは皮膚科を受診したほうが早いみたい。

「菌が原因ではありませんが、合わない靴を履いたり、爪を切りすぎたりすることで、爪が変形して『巻き爪』や『二枚爪』のようなトラブルが起きることもあります。巻き爪は爪の端が内側に巻き込まれ、肉に食い込んでしまうので、歩くのも困難なほどの痛みを伴うことも。きちんと治すためには外科的処置が必要なこともあるので、爪の端が食い込んで痛いときは、履いている靴や歩き方の癖をまず見直しましょう。また、二枚爪は爪に負荷がかかったり、乾燥が続いたりしたときに、爪の表面がはがれてなってしまいます。爪の形を整えるときはやすりを使い、保湿を心がけてください。栄養不足が原因で爪が弱くなっていることも考えられるので、健康状態もあわせて確認するとよいでしょう」

たかだが爪、とあなどるなかれ! 足先を出すことの多い夏場こそ、爪の状態を注意深く観察して、キレイな足元で過ごしましょう。
(富永明子)

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト