逆子体操やお灸、ツボ押しなどもよく聞きますが…

「逆子」の直し方 噂の真相は?

2015.08.13 THU


心配になるとネットなどに掲載された噂をもとに色々試してみたくなりますが、どんな方法を試すにしても、一度医師に確認を 画像提供/PIXTA(ピクスタ)
巷にあふれている、妊娠・出産にまつわるさまざまな噂。その中のひとつに、「逆子を直すには、逆子体操をするといい」という話があります。これによって、逆子は本当に直るものなのでしょうか? イーク丸の内・表参道の産婦人科医・疋田裕美医師に伺いました。

「逆子体操を行った場合、治る確率が高いとはいえないので、すべての医師が勧めるわけではありません。また、そのあとにお腹が張りやすくなったり、痛みを伴ったり、お母さんがつらくなることもあります」

なお、逆子体操をすることで、子宮が収縮し切迫早産になりやすいので、やる前には医師とよく相談したほうが良いとか。

「ほかに、あまりリスクを伴わない方法として、寝る体勢を指導する場合があります。もし、胎児の頭が上、背中が左側にある姿勢だったら、右を下にして寝ることで頭の重みで子どもが回転しやすくなります。また、逆子が直るツボにお灸をすると効果があるという説もあり、希望する妊婦さんには、そのような施術をしてくれる鍼灸院を紹介することはありますね」

ところで、そもそも逆子は無理にでも直した方がいいものなのでしょうか?

「逆子が直らなくても、赤ちゃんの成長には特に支障はありません。ただ、自然分娩で産むにはリスクが伴います。おしりから先に出て、一番大きい頭が最後に出てくるので、骨折や神経の損傷が起こったり、胎児に酸素や栄養を運んでいるへその緒が先に外に出てしまうことによって、赤ちゃんの体で圧迫されるなどして赤ちゃんに酸素が届かなくなるケースがあります。そのため、今は、逆子が直らなかった場合は、帝王切開で産むケースがほとんどです」

なお、数十年前までは、出産前に医師が子宮の中に手を入れて赤ちゃんを回して向きを変える内回転術や、医師がお腹の表面に手を添えて赤ちゃんを回す外回転術が行われていたそうです。今でも外回転術は行っている病院はありますが、内回転術はリスクを伴うため、ほとんど行われていないそう。

では、逆子になってしまう原因とは? 

「双角子宮などによりもともと子宮の中が狭い方や、子宮筋腫がある方は、赤ちゃんが動きにくいため逆子になりがちのようです。また、胎盤の位置も関係すると言われています」

もし逆子とわかっても、赤ちゃんや妊婦の健康には問題が無いようなので、逆子の直し方や出産方法については、噂をうのみにせず、医師とよく相談するようにしましょう。

(相馬由子)

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