爪半月の面積が小さいと不健康…なんて噂もあるけど

「爪で健康状態がわかる」は嘘!?

2015.08.23 SUN


わたなべ りょう / PIXTA(ピクスタ)
油断すると、ついだらしなく伸びてしまう爪。女性は男性の指先をチェックしているというし、ビジネスマンたるものきちんと手入れしておきたいところだ。

…なんてことを考えながら自分の爪を見ていたら、根元の白い半月型の部分の大きさにバラつきがあったり、縦にいくつもの線が入っているのが見えたりと、妙な点がいくつか目についた。爪は栄養状態を反映するとも聞くし、これは健康上のなんらかのサインなのか!? 用賀ヒルサイドクリニックの鈴木稚子先生に取材したところ、こんな話が…。

「爪の根元の白い部分は、“爪半月”と呼ばれます。爪は根元にある爪母で作られ、毎日およそ0.1~0.15mmずつ伸びていくのですが、できたての爪は水分を多く含んでいるため、このように白く見えるんです。爪の根元は甘皮で包まれているため、この甘皮がしっかり付いているほど爪半月は小さく見えます。つまり健康状態にかかわらず、指先をよく使う人などはこの甘皮が剥がれやすく、結果として爪半月が大きく露出することになります」

そもそも爪の成長スピードには多少の個人差があり、成長が早いほど爪半月は大きくなる傾向があるという。だから、他人と比較して爪半月が大きかったり小さかったりしても問題はない、と鈴木先生。

では、爪に走るこの縦ラインは?

「これは爪の老化現象のひとつです。年齢とともに爪の下の皮膚がデコボコしてくるために起こるといわれています。とくに40代を超えると顕著になるもので、やむを得ない症状ですね」

また、ごくまれに、爪に横ラインが入る現象が見られるが、これは過去の体調が影響しているという。たとえば、病気で高熱にうなされたり、大きなストレスを受けたりすることで、一時的に爪の成長に変調をきたし、その時に作られた部分があとからせり上がってくる、というわけだ。

ともあれ、そうした特殊なケースでなければ、爪の形状ひとつで健康を不安視する必要はなさそうだ。
(友清 哲)

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