世界的なアルコール離れで人気高まる!

欧米で人気の「モクテル」3選

2015.09.19 SAT


「オーダー時に『ペリエで割ってください』など、言い回しを工夫するだけでカッコイイですよ」と野田さん
日本で「若者の酒離れ」が叫ばれて久しいが、実は世界的にも同様の傾向が見られるようだ。たとえば、葡萄・ワイン国際機構(OIV)によると、ワイン大国フランスでは、ワインの1人当たりの消費量が2002年から2011年の間に約20%も減っているという。さらに同機構は今年5月、フランスでワインの消費量が前年比6.9%減になったと発表した。

こうした流れを背景に、欧米のバーではしばらく前からある変化が起きている。お酒が飲めない人でも楽しめるよう、モクテル(Mocktail/「mock(偽の)」と「cocktail(カクテル)」を合わせた造語)と呼ばれるノンアルコールカクテルが供され、人気を博しているのだ。

「ラウンジバーは世界的にカフェ業態へと変化しつつあります。一方、大手カフェチェーンも夜のバル(BAR)営業に乗り出すなど、新市場への参入や客単価の向上に努めています。ビジネスとして考えれば、従来のように『お酒好きな人』だけを対象とするのではなく、『お酒を飲まない人』も顧客として取り込みたいところ。モクテルが普及しているのはそうした背景があるのです」

と話すのは、一般社団法人日本ホテルバーメンズ協会の常任理事で、オーセントホテル小樽・料飲部副支配人の野田浩史さん。

なるほど。では実際のところ「モクテル」とはどんなものだろう。野田さんにオススメを教えてもらった。

■モナンフレーバーソーダ
「モナン、ペリエ、氷、ライム(またはレモン)で作るフルーツ風味の炭酸水。モナンとは、フランス産の天然素材(リンゴ、バナナ、ミント、シナモンなど)を抽出したフレーバーシロップのこと。フレーバーの種類が豊富なので、組み合わせ次第で様々な味わいのモクテルを楽しめます。もともとはカフェや製菓業で流通していましたが、今やバーに必ず置かれる存在になりました。店員に『モナンは何がありますか?』と聞き、『アマレットやローズ、バジルのご用意がございます』などと返ってきたら、『バジルをペリエで割って、ライムを搾ってください』なんてオーダーするとカッコいいですね」

■アンゴステュラ ハイボール
「ペリエ、氷、アンゴスチュラ・ビターズ(以下、ビターズ)で作るハイボールモクテル。ペリエの爽快な切れ味と、ビターズの苦みが味わい深い。ビターズはアンゴスチュラ(ミカン科の樹木)の樹皮などを原料とし、マンハッタンやピンク・ジンなど有名なカクテルに使用されるリキュール。苦みと薬用効果が味わいに複雑さを与えるのが特徴で、ペリエに入れると色が透明から琥珀に変化します。ビターズのアルコール度数は44度ですが、250mlのグラスに1滴入れるだけなら、モクテルとして楽しめます」

■アズタイムゴーズバイ
「角砂糖、ビターズ、トニックウォーターで作るモクテル。シャンパンをベースにした『シャンパンカクテル』のノンアルコール版です。モクテル名は、映画『カサブランカ』のテーマ曲で、ハンフリー・ボガードがヒロインに贈った一杯がモチーフになっています。『華やかな場所では乾杯だけでもしたいけど、飲めない…』というカップルにぴったり。本来はシャンパンを使いますが、代わりにトニックウォーターまたはジンジャエールを使うと同じ味わいになります」

どれもノンアルコールだとは感じさせないネーミングと本格的な味わい。バーでカッコよくオーダーしてみては?
(池田園子)

※この記事は2014年9月に取材・掲載した記事です

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