身体にまつわる都市伝説 第217回

「顔ダニ」は美容の味方だった!?

2015.09.22 TUE

身体にまつわる都市伝説


顔ダニは誰の皮膚にも存在する、美容面のパートナー。ただし、増えすぎると肌荒れの原因にもなるのでご注意を 写真提供/PIXTA
僕たちの体には、目に見えない様々な微生物が共生している。そのなかには、健やかに生きていくために必要なものもいれば、害をもたらすものもいる。

そうした肉眼では確認できない微生物の1つに、人の顔の皮膚などに棲息するという「顔ダニ」がある。テレビやネットでその拡大写真を見ると、いかにも虫っぽい容貌にゾッとさせられるのだが…。この顔ダニ、健康や美容の面でどのような影響をもたらすものなのだろうか? 用賀ヒルサイドクリニックの鈴木稚子先生に聞いてみた。

「あらためてビジュアルで確認すると気持ち悪いかもしれませんが、顔ダニは誰もが持っているもの。人の顔を厳密にチェックすれば、顔ダニの死骸や糞がたくさん存在しているはずですが、基本的には無害なのであまり気にする必要はありません。ただし、増えすぎるとニキビなどの肌荒れの原因になるので要注意です」

顔ダニは別名を「ニキビダニ」と呼び、ニキビダニ科ニキビダニ属に属する生物。主に毛根に寄生するものや、皮脂腺に棲みついているものなど、複数のタイプがあり、顔ダニとはその総称なのだ。

「顔ダニは必ずしも悪いものではなく、その存在によって皮膚が弱酸性の状態に保たれ、美容に貢献している一面もあります。ただ、ストレスなど何らかの理由で免疫力が低下したり、極端に皮脂が多い状態のままでいると、顔ダニが大量発生してしまい、バランスが崩れて肌荒れを起こすことがあるんです。美容のためには、こまめな洗顔をお勧めしたいですね」

なお、洗顔によって洗い落とすことができるのは、棲みついている顔ダニのせいぜい2~3割程度だそうだが、普通に毎日洗顔していれば、顔ダニの棲息数を適量に保つことができると鈴木先生は語る。

ダニという名称に拒絶反応を起こしがちだが、顔ダニと上手に付き合うことが美容の秘訣でもあるのだ。
(友清 哲)

※この記事は2014年9月に取材・掲載した記事です

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