モテる40代の遊びガネ錬金術

40男の長期投資先見極めに役立つ「ESG」指標とは?

2015.09.19 SAT


本業の忙しい40男なら、短期の値動きで一喜一憂するような投資ではなく、腰を据えてじっくりと長期投資に取り組むべきだろう。そこで選ぶべき投資先のひとつとなるのが、将来に向け継続的に成長する有望な企業。そのような企業を見極めるときに役立つのが「ESG」と呼ばれる指標だ。機関投資家も重視するというESGについて、コモンズ投信代表の伊井哲朗さんに話を聞いた。

■■今回のアドバイザー
コモンズ投信株式会社 
代表取締役社長兼最高運用責任者
伊井哲朗さん 

1984年、山一證券入社、主に営業企画部にて、マーケティング、商品企画などの営業戦略を担当、大蔵省・証券業協会の対応などに携わる。その後、機関投資家向け債券営業を経て、1997年メリルリンチ日本証券の立ち上げに参画。法人営業及びプライベートバンキング業務を約10年間経験。2008年コモンズ投信株式会社を創業、代表取締役社長に就任。2012年6月より最高運用責任者を兼務、現在に至る。著書に『「普通の人」が「日本株」で年7%のリターンを得るただひとつの方法』(講談社)などがある。

■ESGに積極的な企業は長期的な期待大

伊井さん「ESGとは、Environmental(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)の頭文字をとったもの。ESGの視点をもった企業は、気候変動をはじめとする環境変化や社会の多様化、ガバナンス強化など、世界が直面する様々な課題に対応する能力が優れていると判断できます。

そのため、ESGへの取り組みに積極的な企業は、長期的な企業価値の向上が可能だと考えられており、長期リターンを考慮した投資の指標となるのです」

■企業ホームページを見てESGをチェック

伊井さん「ESGの取り組みについて、各分野で見てみると『Environmental(環境)』ではヤマトHDが注目筋。LED電機の導入や電気自動車による配送を検討するなど、環境にやさしい物流のしくみづくりに取り組んでいます。

また、『Social(社会)』では、化粧を通じて女性の社会活動や働き方を支援する資生堂に注目が集まっています。

さらに、『Governance(企業統治)』分野において評価が高いのがオムロン。1996年に経営人事諮問委員会を設置、2001年には社外取締役を招聘するなど、約20年前から経営の透明性・公正性を高めることに力を入れています。

この3社のようにESGへの取り組みに積極的な企業を見分けるには、企業のホームページを閲覧し、「統合レポート」、「CSRレポート」、「アニュアルレポート」などで該当箇所を読み込むこと。そのレポートを数年分確認し、そこに書かれていた内容が、どのように行動に移されているのか、また、その行動が持続的なものになっているかを見極めるのがポイントです。さらに、数年分のレポートを比較し、組織図における該当部署の変遷や、業績不振の時に予算や組織が大幅に削減されている様子はないかなどを見ると当該企業の本気度が伝わってきます」

■社会的意義もある、SEG強化企業への投資

伊井さん「ESGへの取り組みに積極的な企業への投資は、結果として、地球環境問題や社会的な課題の解決・改善、及び、資本市場の健全な育成・発展につながると考えられています。投資に『意義』や『ストーリー』を求めている方には、ぜひESG投資的な視点を持つことをおすすめします」

■最後にアドバイザーからひと言

「1999年には 、“社会的責任を果たしている会社”に積極的に投資する『エコファンド』が誕生しました。日本でもSEGの考えがより浸透していることがわかります」

記事提供 / 素晴らしきオトナたちへ。モテるオトナの悦びを。[editeur エディトゥール]

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