実はただの都市伝説!医師が語る真相とは…

「逆立ち健康法」はカラダに悪い?

2015.09.05 SAT


bst2012 / PIXTA(ピクスタ)
昔からよく聞く健康法の1つに、「逆立ち健康法」がある。毎日一定時間、逆立ちの状態を維持することで健やかになるというものだ。

たしかに、逆立ちは特別な道具のいらない手軽なフィットネスとも考えられるし、健康増進に寄与するなら、ぜひ日課に取り入れたいところ。調べてみると、逆立ちには甲状腺ホルモンの生成を活性化する…なんて作用もあると、まことしやかに噂されている。

逆立ち健康法の真偽について、新宿ライフクリニックの須田隆興先生に聞いてみた。

「たとえば30秒間とか、ごく短時間の逆立ちにかぎっていえば、おっしゃるようにフィットネス効果は得られるでしょうけど、医学的にはそれ以外の理由で健康にいいという根拠はまったくありません。甲状腺ホルモンの生成が促されるというのも、完全なる都市伝説でしょう。もしこれが本当なら、逆立ちはやりすぎると甲状腺ホルモンを過剰分泌につながり、甲状腺機能亢進症といった健康上のリスクを発生させることにもなりかねません」

逆に、甲状腺機能低下症などに悩む患者を逆立ちによって治療するような試みも、現代医療には一切存在していないと須田先生は語る。

「あくまで健康効果が得られるとしたら、短時間の逆立ちにかぎってのこと。中世には“逆さ磔(はりつけ)”という拷問も存在したくらいですから、長時間の逆立ちはあまりお勧めできません。人間の体は本来、高い位置にある頭部に血液を送り込むために、自律神経や心臓が頑張っているわけですから、その定位置が変わることに好影響があるとは思えません。くれぐれも、やりすぎには気をつけていただきたいですね」

どうやら逆立ちが健康にいいというのは、医学的根拠に乏しい風説だったようだ。
(友清 哲)

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