20歳を超えてから2cm伸びたという証言も…ホント?

「大人になって背が伸びる」の真相

2015.09.10 THU


Graphs / PIXTA(ピクスタ)
大人になって久しいのに、健康診断などがあると「身長が○mm伸びた」という人がたまにいる。数mmのことならいわゆる“誤差の範囲”ということで納得するけれど、筆者の周囲ではつい最近、「2cm伸びた」と語る30代まで現れた。

男にとって身長は、欲しくても“努力”では手に入らないもののひとつ。もし大人になってからも背が伸びる可能性があるのだとしたら、ぜひ我が身にも同じ現象を期待したいところだが…。

「成人してから身長が伸びる可能性は、かぎりなく低いものの、完全にゼロと言い切れないのは事実です。ただし、まずは誤差や測定ミスを疑うのが現実的でしょうね」

そう語るのは、新宿ライフクリニックの須田隆興先生だ。須田先生によれば、「伸びた」というのがいつからいつまでの間に伸びたと考えられるのか、期間を精査する必要があるとのこと。

「ある程度の年齢になると、身長は伸びないものだと思い込んでいますからね。極端な話、10代の頃の身体測定の結果と比べれば、身長が伸びていたとしても、決して不思議なことではありません」

なお、「体重」を規定するものには脂肪や筋肉など多くの要素が考えられるが、「身長」を規定するのは、ほぼ骨と関節のみ。

「成長期に身長、つまり骨格が伸びるのは、骨端軟骨板と呼ばれる部位が細胞分裂を繰り返して伸びていくため。この部位は平均的に、男性で17歳前後、女性では15歳前後で閉鎖し、それ以降は成長しなくなるとされていますが、これにはもちろん個人差があるでしょう。骨が微妙に成長を続けている25歳というのも、存在しないとは断言できません」

また、身長は朝一番で測ると数mm高いといわれるように、関節の状態も多少の誤差につながる。もっといえば、足のむくみが激しい時には、その肉厚で1~2mmの誤差が生じる可能性すらあるだろう。

現実的には、「30代で身長が2cmも伸びた」というのは、正確な測定がされていなかった可能性を疑うべきかもしれない。
(友清 哲)

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