今どきのビール選びは「銘柄」より「旨み」を重視

「若者のビール離れ」は本当か?

2015.09.10 THU


外で飲む際に乾杯するドリンクは「ビール類」が79.3%と定番の乾杯スタイルにも変わりはなさそうだ(※1の調査対象のうち「外飲みする」5237人への質問)
モノを買わない若者という文脈で用いられる「若者の○○離れ」という言葉がある。年々減少傾向にあるビール系飲料(ビール・発泡酒・新ジャンル)の出荷量などとセットで語られる「若者のビール離れ」もそのひとつ。今どきの若者はビールの苦みを敬遠し、一杯目のお酒がカクテルやチューハイに変わりつつあるといった記事を目にした人も少なくないのでは?

その一方で、まわりを見てもビール好きの若者は多い気がするし、ここ10年で若者の味覚が変わるとは考え難い。最近はコンビニでもクラフトビールなどこだわりの銘柄をよく目にする。昔に比べてビール以外のお酒を飲む人は増えたのかもしれないが、当時は今ほどお酒の種類がなかったのも事実だ。そこで、M1・F1総研が20代~40代のビジネスパーソンを対象に行ったアンケート調査から、今どきの若者とお酒の付き合い方について紹介しよう。

まず、普段良く飲むお酒は以下の通り。
1位:ビール類(ビール・発泡酒・第3のビール) 55.2%
2位:低アルコール飲料(チューハイ・カクテル・ハイボール等) 35.5%
3位:ワイン・シャンパン 24.6%
普段お酒は飲まない 31.0%
※1調査対象:20代~40代のビジネスパーソン10000人へのアンケート(複数回答)

上記は「普段お酒は飲まない」という人を含めた数値なので、お酒を飲む人で割り戻すと、約8割がビールを飲むと回答していることから、ビール人気はまだまだ健在といえそう。

続いて、お酒を飲む人を対象に行った調査結果(※2)を見てみよう。お酒を飲む頻度について、「外飲み」と「家飲み」それぞれを1年前と比較した結果は、いずれも「変わらない」が57.0%となり、大きな変化はみられなかったものの、外飲みは「増えた」(18.0%)より「減った」(25.0%)が多く、家飲みは「増えた」(38.7%)に対して「減った」(4.3%)と、外飲みから家飲みへスライドしている傾向が見て取れる。なかでも、20代の家飲みは「増えた」が51.0%と、家飲みを好む傾向が高まっているといえそうだ。

また、家で飲むビール類を選ぶときに重視するポイントの上位5つは以下のとおり。
1位:旨み 88.6%
2位:好みの銘柄(ブランド) 85.0%
3位:のどごしがよい 84.3%
4位:コクのある 77.4%
5位:味わって飲める 71.5%
(複数回答)

家で飲むビールは、2位に「銘柄」が選ばれたものの、1位に「旨み」が選ばれたほか、2位以下も味へのこだわりを重視している人が多い。その一方で、「値段が安い」(55.1%)、「カロリーオフや糖質オフなど、カラダへの気遣い」(45.8%)といった声はそれほど強い選定理由とはならないようだ。

ビールを飲まないといわれる最近の若者たち。かつてに比べて、若者とビールのつき合い方が変わってきているのは事実かもしれないが、今の若者がビールを嫌いになったり、飲むこと自体を否定しているわけではない。飲む場所や相手は変われども、ビールがビジネスマンに愛されているお酒であることに変わりはなさそうだ。
※2調査対象:ビール飲料類を1週間に1回以上飲み、「家飲み」を週1回以上、「外飲み」を月1回以上行う600人

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