悪さをすると「内申にひびく」と脅されたけど…

「内申書」って何が書いてあるの?

2015.09.26 SAT

格好いいパパに!オトコの子育て道場


そもそも、名前も「内申書」ではなかった… 写真/PIXTA
中学生の時、ちょっと学校で悪さをすると先生に言われた「そんなコトすると内申に響くぞ!」という言葉。まだ純粋だったあのころはちょっとビビっていたけど、今になってふと思う。「内申書ってなんだったの?」。いったいどういうことが書いてある書類なのか…教育研究機関・安田教育研究所代表・安田 理さんに聞いてみました。

「各都道府県によっても多少変わってくるのですが、ここでは東京都の例でお話しします。『内申書』は正確にいうと『調査書』という資料になります。調査書には、

1.各教科の観点別学習状況の評価
2.その評価を1~5段階で数値化した評定
3.総合的な学習の内容及び評価を文章でまとめたもの
4.部活や課外活動などを記載した文章
5.出欠の記録

という5つの項目が記載されています。いわゆる内申とは2の評定のことを指します」

内申の数値はどうやって決めているんですか?

「以前は学校・学年ごとの相対評価だったのですが、今は絶対評価になっています。ただし、“同じ土俵で勝負する”入試で学校によって不公平が生じないように、教育委員会が働きかけることもあります」

調査書は、実際どれくらい高校入試に影響があるんでしょうか?

「調査書と学力検査(筆記試験)の割合は年度や学校によって変わります。調査書と学力検査の割合が6:4、5:5、4:6、3:7など学校によって異なっていた割合だった年度もありますが、来年度からは都立高校の一般入試はすべての学校で『調査書3:学力検査7』ということが決定されています。“学力重視”や“中学校教育を大切に”などいろいろな思惑や時代の流れによって変わってきて、常に試行錯誤が続いているという状態ですね」

調査書が評価の7割を占める時代もあったなんて…。やっぱり調査書の存在感は大きいですね。また、気になったのが、調査書の3、4にある「生徒の評価や活動を先生が文章で表す部分」。そこには、やっぱり悪さをしたことなどが書かれているんですか?

「先生も教え子には希望の学校に行ってほしいので、ネガティブなことは書かないと思いますよ。むしろ少し良いように書くことが多いかと思います」

そうなんですね! では、中学時代に先生が言っていたあの言葉は、いわば脅し文句で、言うことを聞かない僕らに耳を傾けさせるための愛の言葉だったのか…先生ありがとうございます! 長年の疑問も解決したところで、今年は久々に先生に年賀状でも書こうかな。
(辺土名悟/GRINGO&Co.)

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