この数十年で双子が倍増! その理由とリスクとは

高齢出産で双子が増えるって本当?

2015.10.22 THU

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妊娠中も出産後も大変なことが多い双子のママ。でも、そのかわいらしい姿を見れば、苦労は吹き飛んでしまいそうですね 画像提供/leungchopan / PIXTA(ピクスタ)
厚生労働省の「人口動態調査」によると、1970年代と比べ、双子をはじめとする多胎児の割合が2倍近くになったそうです。どうやら高齢出産では、ホルモンの関係で多胎児が増えるといわれているとか。それは本当なのか、イーク丸の内・表参道の婦人科医・堀出由里医師に聞きました。

「高齢になり卵巣機能が低下してくると、卵胞刺激ホルモン(FSH)の値が上昇し、排卵数が増えるため多胎児が増えているという説もありますが、それはごく一部の方のケースだと思われます。多くの場合は、排卵誘発剤による過排卵での妊娠や、体外受精の際に胚移植の数を増やしたことによって双子になるケースです」

体外受精の場合、子宮に戻す受精卵は基本的に1個だが、高齢の場合や過去に複数回移植しているのに妊娠に至らなかった場合などは、複数個の移植が認められているとのこと。

「また、受精卵が2分割、4分割、8分割と分割していって、胚盤胞という状態になったタイミングで子宮に戻すと着床しやすいため、最近はそうした治療法が行われています。しかし、胚盤胞で子宮に戻すと一卵性の双子になる確率が高まるといわれているんです」

なるほど。では、双子の場合、出産時に帝王切開で産むことが多いと聞きますが、それはなぜなのでしょうか? やはり出産に伴う母体への負担が大きいためなのでしょうか。

「多胎妊娠の場合、微弱陣痛になり分娩が長引くことが多かったり、特に高齢の場合は、妊娠高血圧症候群など、母親が合併症を引き起こしやすかったりするため、リスクを考慮して帝王切開を選択することが多いです。もちろん、早産のリスクも高まりますし、早い時期からお腹の張りを感じて安静に過ごさなければならないことも。また、赤ちゃん側のリスクもあるため、妊娠20~30週の間くらいから出産まで、管理入院となることも多いですね」

不妊治療では基本的には双子は避けることが求められているそうですが、それまでの治療の経過なども考慮に入れ、妊娠の可能性が低いと考えらえる場合には複数個の胚を移植したりすることもあるそうです。

もちろん、元気に双子を出産しているママもたくさんいます。もし今後双子を妊娠した場合には、母子ともに安全に出産まで過ごせるよう、医師とよく相談して方針を決めることが大切ということですね。

(相馬由子)

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