ものづくり体験の初めの一歩

3Dプリンタ体験で先端技術に触れる

2015.10.28 WED

格好いいパパに!オトコの子育て道場


3Dプリンタでオブジェを作成する様子。プラスチックを200℃の熱で溶かして使うんだよ、という説明に子供たちから「えー!」「熱っ!」の声が
1964年の東京オリンピックは、新幹線やカラーテレビ、クォーツ時計など、日本の先端技術が花開いたイベントでもありました。2020年に開催される東京オリンピックでも、日本の優れたものづくり「ジャパン・クオリティ」を見せたいところ。

そんな最新の「日本のものづくり」の技術を体験できるのが「TEPIA 先端技術館」。企業や大学、研究機関の最先端技術が展示され、実際に経験できる施設でありながら入館料は無料。年間4万人が訪れており、神宮球場と秩父宮ラグビー場に挟まれた立地のため、試合やイベント帰りにふらりと寄る親子連れも多いとか。

「今年の4月にリニューアルし、『10年後の暮らし』をテーマにしたゾーンや、ロボット技術を体験できる『テクノロジーラボ』などを新設しています。お子さんに日本のものづくりを身近に体験してもらい、先端技術に触れる最初の一歩になれば」(TEPIA 先端技術館3Dプリンタ教室講師・齋藤杏菜さん)

TEPIA先端技術館ではワークショップも開催されており、風力発電やLED、ロボットプログラミングなどのテーマが並びます。今年7月から始まった3Dプリンタ教室もそのひとつ。次世代のものづくりに革命を起こすといわれている3Dプリンタで、オブジェの製作を体験することができるんです。

3Dプリンタ教室は小学3年生から参加可能。定員は10名で、取材に訪れた日の参加者は全員が小学生で、男女が半々ぐらい。「3Dプリンタとはどんなものか」「3Dプリンタで何が作れるようになったのか」という講義からスタートし、その後、講師が教室に置かれた3Dプリンタを実際に動かすと、溶かしたプラスチックをソフトクリームのように重ねていく様子を見ることができました。子供たちも中を覗き込み、興味津々です。

そうして気分が盛り上がったところで、次は実際に自分たちで立体を作るという時間。この教室では、3Dプリンタで立体を作るための設計図を作成します。ただし、全員分の設計図を立体にすると時間がかかるため、教室終了後にスタッフが3Dプリントを行い、完成品を自宅まで郵送してくれるんです。

まずは練習問題として専用ソフトで円柱や球などのパーツを組み合せた簡単な3Dモデルの設計図を作ります。パーツを配置するためには、大きさや位置を数値で指定する必要があり、算数で登場するXYZの座標軸で考えないといけません。算数がものづくりに役立つことも経験できるわけですね。

この教室の最終目的はTEPIAのマスコットロボット「てぴあん」の設計図の完成。パーツの数も多く、子供たちも真剣に取り組んでいます。パソコンを触るのは今日が初めて、という女の子もすぐに操作に慣れ、一番にロボットを完成させていました。子供の吸収力の速さはすごい…! こうして完成した「てぴあん」の設計図は3Dプリンタによって3cm四方のオブジェとなり、後日子供たちの元へ送られます。

「3Dプリンタは家庭用の安価なものから、工業製品などの本格的な生産に耐えうる製品も開発されています。1階の展示ブースには最先端の3Dプリンタ技術が展示されているので、この技術がどこでどう役立つのか、理解する助けになればと思います」(斎藤さん)

先端技術を紹介するだけでなく、実際にどのように自分たちの暮らしに役立つかもわかれば、子供たちもイメージがしやすそうです。ちょっと先の未来に、親子でワクワクしてみてはいかが?
(井上マサキ)

■育て!子供の「理系脳」 第3回

  • 専用ソフトで3Dの設計図を作ります。完成した「てぴあん」の設計図には帽子や足などを好きなように付け加えてもOK。胸の部分には子供たちの名前も入ります

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト