不妊カップルの3分の1ほどは原因が特定できない

原因不明の不妊が多いって本当?

2015.11.19 THU

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医療技術は日々進歩しているとはいえ、まだまだ原因が特定できないことは多いということですね 画像提供/Syda Productions / PIXTA(ピクスタ)
妊娠・出産を希望しているのに妊娠が成立しないカップルの割合は、10~15%といわれています。その中でも原因が特定できないケースも多いと聞きますが、それは本当なのでしょうか。イーク丸の内・表参道の婦人科医・堀出由里医師に聞きました。

「原因が特定できない不妊は、不妊症全体の3分の1くらいといわれていますが、原因が無いわけではなく、現代の医学では見つけられないということです。こういったケースを機能性不妊(原因不明不妊)といいます」

原因が特定できないとのことですが、想定される理由はあるのでしょうか。

「例えば、何らかの原因で精子と卵子が受精できていないことがあります。その他、卵子は胎児の頃には700万個くらいあるといわれていますが、そこからどんどん減っていき、新たに作られることはありません。つまり、自分の年齢とともに卵子も年をとっていき、それによって受精して分裂する時に異常を来したりして、結果的に着床する確率が低くなることがあります。また、卵を包んでいる透明帯も加齢によって固くなり、着床しにくくなるということもあります」

もちろん男性側に原因があることも考えられます。精子も、加齢に伴って妊娠させられる力が低下します。

「最近は晩婚化、晩産化が進んで、不妊治療を始めるのが40歳近いカップルも多いので、その時点で妊よう性(妊娠のしやしさ)は低くなっていると考えられます。そのことが、機能性不妊が増えている原因のひとつなのではないでしょうか」

機能性不妊の治療は、タイミングを見る、人工授精、体外受精と段階的に進めていくそう。

一方、卵巣に卵子はあるのに、何らかの理由で排卵できていないことが原因なら、排卵誘発剤を使い排卵させることによって、妊娠を可能にすることはできるそうです。また、子宮筋腫やポリープは、できている位置や大きさによって不妊の原因になることもあるので、場合によっては治療が必要になることもあるとか。いずれにしても、妊娠を望むなら、できるだけ早い段階で治療を始めるに越したことは無さそうです。

(相馬由子)

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