プロの司会者がそつなくこなすコツを伝授

「職場の忘年会」司会を務める心得5

2015.12.01 TUE


会場は一度下見しておくと◎。席配置のほか、マイクが有線か無線かも確認しておこう 写真提供:KAORU / PIXTA(ピクスタ)
もうすぐ忘年会シーズン。若手社員のなかには、司会役が回ってきた…と嘆いている人もいるのでは? 口下手くんやあがり症の人にはかなり酷な役回りだが、司会をうまくこなすコツはあるのだろうか? そこで、お天気キャスターながら、結婚式や様々なイベントで司会者としても活躍する松並健治さんに「イベントの司会の心得」を聞いてみた。

■司会の心得1:話す時は相手の目を見るべからず
「司会を引き受けたものの、前に立つとどうしてもあがってしまう人はいるはず。あがり症の人は、相手の目を見るとより緊張してしまいがちです。とはいえ、うつむき加減で話すのも変なので、司会をする時は相手の頭の上あたりを見るのがポイント。これでも目を見て話しているように見えますし、頭の上を眺めつつ全体を見渡すように目線を動かせば、こなれた印象にもなりますよ」(松並さん、以下同)

■司会の心得2:話すのは“遅すぎる”くらいが◎
「緊張すると、人はつい早口になってしまいます。しかし、早口で話すと言葉がつっかかりやすくて、より緊張する、という悪循環になりがち。それを避けるためにも、ゆっくりと話すよう意識しましょう。本人が『ちょっと遅すぎる』と思うぐらいがちょうどいいのです。同じ時間内なら、長い文を早口でまくしたてるのではなく、短い文をゆっくり話す方が聞き手にとっても分かりやすくなります」

■司会のコツ3:参加者のプロフを覚えるべし
「忘年会のようなイベントでは司会者が参加者に話をふるシーンが多々あります。その時、『営業部で今年一番成績がよかった〇〇さんにコメントをいただきましょう』といった具合に、その人のバックボーンを添えて指名すると、話者に注目が集まりやすく、場に一体感が生まれます。また、話をする人が前に出てくる時は『皆さん拍手で迎えましょう』と、拍手を促せば、その人も気分よく話せますし、場も温まりますよ」

■司会の心得4:タイムスケジュールは10分以上前倒せ
「意外と見落としがちなのが時間配分。そこがしっかりしていないと、社長が締めの挨拶をしている時に、お店側から『予約時間が過ぎているので出てください』なんて言われることも。参加者のストレスにならないよう、スムーズに会を進行させることが司会を成功させるコツ。そのためには、あらかじめ具体的な段取りを確認しておくことが大切です。宴会はナマモノなので、何が起こるか分かりません。不測の事態にそなえて10分以上前倒しで段取りを組んでおきましょう」

■司会の心得5:盛り上がるとしても…無茶振りはNG
「目線や話し方などのテクニックも知っていると便利ですが、実は、司会の極意は滑舌よく話すことでも、トークで笑いを誘うことでもありません。念入りに下準備をし、会をスムーズに進行させること、それに尽きるのです。例えば、乾杯の挨拶やスピーチを誰かにお願いするなら、事前に本人に知らせておくことが重要。前もってコメントを考えてくれますから、会も順調に進行するはず。反対に、司会者が気持よく話していても他の人が気まずい思いをしたら、その会は100%成功とはいえません。“司会の成功=会の成功”と心得えましょう」

司会となると、ウケを狙ったり、“キャラ”で乗り切ろうとしがちだが、イベントをつつがなく進行することこそ司会者の役目。話すのが苦手な人も、少しは安心できた?
(松原 麻依/清談社)

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