楽しみながら未来のお勉強・東芝未来科学館

人力発電で作れる電気はどのくらい?

2015.12.09 WED

格好いいパパに!オトコの子育て道場


子供たちに一番人気のあるライド型展示「ナノライダー」。3D空間で描かれた半導体の中を駆け抜けながら、情報の記録に必要な“電子”を集めます。平日の放課後には地元小学生のリピーターも多く訪れるとか
学生時代に授業で習ったことはすっかり忘れていても、夢中になったゲームの攻略方法はいくつになっても覚えているもの。楽しかったこと、興味を持ったことは記憶にも残りやすいようです。

それならば、最先端技術をゲーム感覚で子供に学ばせられる科学館はいかがでしょう。JR川崎駅そばにある東芝未来科学館は、先進技術を体験型の展示で学べる科学館。大型商業施設のラゾーナ川崎と隣接していることもあり、休日は家族連れなどで賑わいます。

常設展示の「エネルギーの未来へ」では、水力や太陽光などの自然エネルギー発電の展示に加え、自分で装置を回して人力発電する「ハツデントライ」という展示が人気。2人対戦で発電量を競えるゲーム形式になっており、来館者が親子で一生懸命ハンドルを回している姿も見られます。しかし、頑張って30秒間ハンドルを回しても発電できるのは約2ミリWh程度。いかに多くのエネルギーが発電のために必要か体でわかります。

他にも、真っ白な街の模型にタブレットをかざすとAR技術で街が飛び出して見える「マチスキャナー」や、巨大パネルに映しだされたビルのエレベーターをコントロールする「ビルタッチ」、バーチャルで半導体の中を駆け抜けるライド型展示「ナノライダー」など、ゲームのように楽しめる展示がたくさん。朝から子供たちの行列ができていました。

「最先端の技術でなにができるのか、という『未来』を展示するため、将来のイメージをどう伝えるかがポイント。パネル展示もあるのですが、お子さんには文字だけで伝えるのは難しいので、イラストにしたり、体を動かして体験できたり、大人の方と一緒に目を向けてもらえるよう工夫しています」(館長附 桑原義武さん)

同館の歴史は古く、完成したのは50年以上前の1961年。その後移転を経て、2014年1月に現在の場所でリニューアルオープンしました。「人と科学のふれあい」というコンセプトは、開館当時から変わっていません。

「当館の原点は昭和2年(1927年)のマツダ照明学校まで遡ります。元々は一般の方に工場内を見学してもらい、電機照明の普及につなげる狙いがあったようです。現在はショールームの役割ではなく、ビルや街、エネルギーといったより大きなスケールの展示を主体にしています」(桑原さん)

科学への興味を持ってもらうため、参加型のイベントも常時開催。館内中央のステージ行われる「サイエンスショー」は、1回30分のショーを毎日3~4回行っています。この日は「見えない空気のすごい力」と題して、ダンボールの空気砲や、ボウリングの玉を空気で吸い上げる実験を披露。客席の子供たちに結果を予想してもらったり、ステージに上げて一緒に実験をしたりして、ショーに引き込んでいきます。

「コンセプトが『人と科学のふれあい』ですので、客席とのコミュニーケーションも大切にしています。実験の内容やモニタに写す説明も私たちが用意しているので、客席の反応が良くないと感じたら次の公演までの時間で修正することもあります。『楽しかった』だけで終わらず、身近な科学について興味を持ってもらえれば」(同館 サイエンスショー担当 佐藤奈央子さん)

館内の「ヒストリーゾーン」には東芝製家電の1号機も展示されています。電気や家電、ビル管理など、身近なところに科学やテクノロジーが役立っていることを子供たちに気付いてもらえたらいいですね。

(井上マサキ)

■育て!子供の「理系脳」第5回

  • 毎日行われているサイエンスショーは、休日は立ち見も出るほどの大盛況。舞台上には手元と天井にカメラが設置され、両脇のモニタに実験の様子をアップで映し出します。照明も東芝製の舞台照明だそう

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト