便秘になりやすいことが原因らしい

「妊娠すると痔になる」はホント?

2015.12.16 WED

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腸の蠕動運動は副交感神経の働きによって起こるため、仕事などで緊張した状態が続くと、便秘になるそう。毎日リラックスした時間を持つことが大切なんですね 画像提供/miya227 / PIXTA(ピクスタ)
妊娠・出産を経験すると起こるという様々な身体の変化。そのひとつに痔になるという話を聞くことがありますが、なぜなのでしょうか? もしかして、出産の時に力一杯いきむことが原因? イーク表参道の産婦人科医・高尾美穂医師に聞きました。

「出産時のいきみも原因のひとつですが、そもそも妊娠すると便秘になりやすいことも大きいですね。妊娠中は女性ホルモンのプロゲステロンが多く分泌されます。プロゲステロンは体に水分を多く取り込んでしまう作用があるため、体がむくみやすくなるんです。そのため、腸もむくんでしまい、蠕動(ぜんどう)運動が低下して便秘になる人が多いですね」

また、子宮内で赤ちゃんが大きくなるにつれて腸が圧迫され、動きにくくなることも便秘の原因になるとか。そして、出産の時に思い切りいきむことで、痔につながる人も少なくないそう。

「産む時にいきみすぎると、子宮が下がりやすくなり子宮脱になったり、肛門から大腸の粘膜が出やすくなったりします。それぞれに括約筋がついているので通常は元に戻るんですが、それが戻らなくなり、大腸の粘膜が肛門の外に出たままになってしまうのが、いわゆる『出痔』です。痔にはいくつかタイプがありますが、妊娠・出産で起こるのは、出痔が圧倒的に多いですね」

産後は回復するかと思いきや、摂取した水分は母乳に取られやすいため、産前同様便秘になりやすいそう。出産で大腸の粘膜が出やすくなっているところに追い打ちをかけて、さらに便秘でいきむことを繰り返すと、元に戻らなくなってしまうことがあるそうです。

「妊娠中も産後も便秘になりやすい状態が続きます。一度、便秘になってしまったら、便に水分を取りこみやすくする薬を処方してもらうなど、なるべく便が柔らかい状態で出るようにすることが大切です」

また、出産の時にはずっといきんだままではなく、助産師さんの声かけに従って力を抜く時には抜くようにすることも大切なんだとか。では、痔になってしまった場合の治療法は?

「軟膏やオリーブオイルなどを塗って、外に出た粘膜を中に戻すようにします。その上で、骨盤まわりの筋肉を締めるような体操を行うとよいでしょう。ただ、稀ではありますが、中に戻らなくなってしまった人は、手術で切ることもありますね」

女性の場合、日頃から便秘がちの人も多いもの。その場合は、水分を多く摂ったり、決まった時間にリラックスしてゆっくりトイレに入るもしくは便意を催したら早めにトイレに行くなど、便秘にならないための習慣づけをすることが大切だそうです。妊娠前から心がけておきたいですね。

(相馬由子)

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