個性的なキャラが実験対決…ソニー・エクスプローラサイエンス

ソニーの科学館でバトル勃発!?

2015.12.23 WED

格好いいパパに!オトコの子育て道場


土日祝に行われる「サイエンスバトラー」。右が“灼熱の星”代表のバーニングJr.、左が“暗黒の星”代表のJOKER。個性的なキャラクターたちが科学実験で対決。会場の拍手で勝敗を決めます
――時は銀河世紀20XX年。混乱の時代に突入した宇宙では、激しい戦いが繰り広げられていた。しかし、平和を望む10の惑星の間で「サイエンスバトル構想」が浮上。無益な戦いではなく科学の知識や技で競い合い、最も賞賛を得た者が新しい宇宙を統治するのだ――

…まるで、戦隊モノのストーリー説明のようですが、なんとこれ、ソニーが運営する体験型科学館「ソニー・エクスプローラサイエンス」の科学実験ショーに用意された設定なんです。同館は2002年にお台場のメディアージュ内に誕生し、年間10万人以上が訪れる施設。「光」「音」「エンタテインメント」をテーマに、テクノロジーと科学を絡めた体験型の展示が特徴で、休日に行われているイベントが「サイエンスバトラー」という科学実験ショー。

実験を行うのは遠い星からやってきた“バトラー”と呼ばれる異星人たちで、電気・液体・音・料理などの特徴を持つ星の代表者。それぞれの分野の実験を得意としています。ショーでは10人のバトラーのうち2人がステージに登場して科学実験を披露。どちらの実験が良かったか観客の拍手で判定され、勝者はご褒美にもう1つ実験を披露できます。

取材日は、大きなアフロヘアを持つ“灼熱の星”代表・バーニングJr.と、黒装束に身を包んだ“暗黒の星”代表・JOKERが対決。100席ある客席は家族連れを中心に埋まり、子供たちはハイテンションなバトラーのしゃべりに引きこまれていきます。

先攻のJOKERは「JOKER’s Cloth」と銘打ったテーブルクロス引きを披露。3段のシャンパンタワーが積まれたテーブルクロスを、素早い動作で引き抜きます。後攻のバーニングJr.の実験は「バーニングカラフルファイヤー」。ガスバーナーの火に化学物質を吹き付け、赤や緑など色とりどりの炎をバーニング! どちらも成功すると会場からどよめきと拍手が起きていました。

派手なパフォーマンスに目を奪われますが、テーブルクロス引きは慣性の法則、カラフルな炎は炎色反応の実験になっているわけです。実験が成功したあと、バトラーたちは後ろのモニタを使って「どうしてこんなことができるのか」を解説。アニメーションを使ったり、身振り手振りで表現したり…この説明のわかりやすさも勝敗を左右するのだとか。

「他の科学館と違うことをやる、もっと楽しみながら科学を学んでもらうことを目的に2010年に始めました。子どもたちにも好評で、ショーの合間に客席から質問を挟んでくる子もいますね。年度末には10人のバトラーが集結して、年間勝者を発表するスペシャルイベントも開催しています」(同館広報・植竹久美子さん)

サイエンスバトラーは、他の科学館のイベントなどに出張することもあるそう。2014年12月には、震災復興支援プロジェクトのひとつとして、会津若松の中学校で科学実験ショーを行いました。

「より多くの人に見てもらえる機会になるので、もっと外に広げていけたらと考えています。サイエンスバトラーを見た子どもたちが、一人でも多く科学を好きになってくれたらとても嬉しいですね」(植竹さん)

他にも、プロジェクションマッピングやAR技術を体験できる展示や、家電を分解するワークショップを開催するなど、エンタテインメントを入り口に科学を伝える取り組みが行われています。学校の授業もこれくらい楽しかったら、理系の苦手意識もなくなるかも?
(井上マサキ)

■育て!子供の「理系脳」第6回

  • この日は派手なパフォーマンスを見せたバーニングJr.が見事勝利。銅を燃やした緑の炎とストロンチウムを燃やした赤い炎でクリスマスカラーを作り、会場を驚かせていました

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