「労働に対して給料低い」が過半数

会社員15%超「月収20万以上不足」

2016.01.19 TUE

世論調査


給与明細を見てガックリ…あなたの仕事の適正給与はいくらだと思う? 写真:ベイグラント / PIXTA(ピクスタ)
なかなか上がらない給料。給与明細を開いて、「こんなに働いているのに、これだけか…」なんて思ったことがある人も少なくないはず。はたして世の会社員は、「自分の労働」に対して十分な給与が支払われていると思っているのだろうか? そこで20~30代男性会社員200人に、「自分の仕事と給与が見合っているか」についてアンケートを実施した(協力:アイリサーチ)。

〈「現在の仕事」に対して、「現在の給与」は見合っていると思う?〉
・仕事に対し、給与が低いと思う 51.5%
・仕事に対し、給与が高いと思う 1.5%
・仕事と給与は釣り合っていると思う 47.0%

「仕事に対し、給与が低い」「釣り合っている」がほぼ同数だが、わずかに前者の方が優勢に。逆に「給与が高いと思う」と答えた人はほとんどいない、という結果になった。現在の給与に対して、不満を持つ人が多いことが窺い知れる。

では、「仕事に対し、給与が低い」と思っている人は、いくら足りないと思っているのだろう。同項目を選択した103人に、具体的な金額を聞いた。

〈適正給与になるにはあといくら必要?〉
【平均16.8万円】
・5万円未満 5.8%(6人)
・5万円以上10万円未満 35.0%(36人)
・10万円以上20万円未満 28.2%(29人)
・20万円以上30万円未満 5.8%(6人)
・30万円以上 25.2%(26人)

おお…相当自己評価が高い人が多いというべきか。「5万円以上10万円未満」の割合が最も多いが、自分の労働に対して、現在の給与に20万円あるいは30万円以上を上乗せするのが適正、と考える人も30%強と少なくない。今回のアンケート回答者200人での割合でいうと、全体の15%以上の会社員は、自分の給与は「20万円以上足りない」と考えているということになる。

では、彼らがその金額を設定した理由とは? 足りないと思う金額幅ごとに、コメントをみてみよう。
※以下カッコ内に、下記順で記載
(年齢/勤務業界/現在の月収/適正月収まで必要とされる金額)

■「5万円未満」と回答した人の意見
「夜勤もしているし勤続年数10年目に近いのに給与は過去3回しか上がってないしボーナスも3回しかもらっていないから」(34歳/製造業/22万円/+3万円)
「実質的に業務に拘束される時間と責任の重さ」(30歳/医療・福祉/18万円/+4万円)

■「5万円以上10万円未満」と回答した人の意見
「クライアントをとってもインセンティブが無く、収入が変わらないから」(25歳/複合サービス業〈郵便局・組合など〉/21万円/+5万円)
「残業代を適切に支給した際の半分の額」(27歳/製造業/27万円/+5万円)
「他社員との売上の差」(30歳/出版/25万円/+8万円)

■「10万円以上20万円未満」と回答した人の意見
「毎日朝早いのに、朝早く来ても給与がつかないから」(29歳/製造業/40万円/+10万円)
「残業代と同額。残業ありきの業態のため、本来は基本給に反映されているべきと思う」(35歳/ITサービス/40万円/+10万円)
「派遣社員プラス一人分くらいの仕事量だから」(39歳/製造業/75万円/+15万円)

■「20万円以上30万円未満」と回答した人の意見
「残業もでないし元が安い設定だから」(35歳/卸売・小売業/20万円/+20万円)
「年齢的にもこのくらいはほしい。よその営業と比較したら少ないと思う」(33歳/複合サービス業〈郵便局・組合など〉/25万円/+30万円)

■「30万円以上」と回答した人の意見
「勤務時間が長いから」(26歳/医療・福祉/28万円/+35万円)
「そのくらい働いている」(21歳/サービス業/20万円/+50万円)
「拘束時間とノルマの達成率の評価が低い」(36歳/卸売・小売業/80万円/+50万円)

労働時間など仕事量だけでなく、仕事の質に対する対価が少ない、という意見が多い。また、自分の勤続年数を加味して金額を決める人も。

実際は、福利厚生や退職金など、給与以外のメリットも享受している会社員。ただ、会社に勤めていると、たとえそれらを踏まえても、自分の給与に不満を抱くことが一度はあるはず。もちろん、あまりに低い場合は上司と賃金交渉をするべきだろうが、今回出たような20万円以上の月収アップはなかなか難しいのが現実だ。自分の腕に自信があるならば、会社を飛び出した方がよい結果が訪れる可能性もある…かも?
(千川 武)

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト