米、ヨーグルトなど、研究の成果が出始めている!?

みかんを食べる? 最新花粉症対策

2016.01.25 MON


じゃばらはジャムやドリンク、ぽん酢のほか、「濃厚じゃばらショコラ」「じゃばらチーズ饅頭」などのおいしそうな商品が多数展開されている! 写真/PIXTA
本格的な花粉シーズンが迫ってきた。毎年この時期は外出が億劫になる人も多いだろう。そんな中、様々なジャンルで“花粉症対策アイテム”の開発が進められている。身近に手に入るものから将来の実用化が期待されるものまで、花粉症対策の最新トレンドを追ってみた!

まず注目すべきは、日清食品が今春にも発売予定の「機能性ヨーグルト」。同社が開発した独自の乳酸菌に、花粉症のアレルギー反応を抑える効果があるという。昨年4月より消費者庁が「特定保健用食品(トクホ)」、「栄養機能食品」に続いて、新たに「機能性表示食品」制度(=事業者の責任における科学的根拠のもと、商品パッケージに「おなかの調子を整えます」などの機能性を表示することができる食品)をスタートさせたこともあり、このような、花粉症への効果が期待される食品は今後ますます増えることが予想される。

和歌山県・北山村の特産品である「じゃばら」というみかんの一種もそのひとつだ。じゃばらに含まれる「ナリルチン」が花粉症の原因となるヒスタミンやロイコトリエンの放出を抑えるとして、学会で効果も発表されている。北山村営じゃばら村センターが通販を展開している「じゃばら果実」(5kg 4600円)そのものはもちろん、好きなドリンクで割って飲める「じゃばら果汁」(360ml 1944円)もヒットしている。

「花粉症緩和米」にも大注目だ。これは米のタンパク質にスギ花粉の成分を含ませたもので、継続的に食べることで体内の免疫細胞を花粉に慣れさせるしくみ。開発チームである農業生物資源研究所・遺伝子組換え研究センター長の高野 誠さんによると、「緩和米自体はすでに完成しており、現在は創薬に向けて提携企業を募集している段階です。治験に多額の費用がかかることが課題ですが、少しでも早い実用化に向けて尽力しています。まだ具体的な目処は立っていませんが、10年後ぐらいまでには、何らかの形で世の中に出したいと考えています」とのこと。ニッポンの主食で花粉症対策ができるとなれば、この上なく画期的だ!

“食べる花粉症対策”以外では、こんな便利グッズも登場している。

資生堂薬品が今年1月10日に発売した「イハダ アレルスクリーンジェル」(972円)は、鼻や目のまわりに塗るだけで、花粉はもちろんPM2.5もブロックするジェル。独自の反発イオン技術により花粉の吸着を防ぐ優れもので、目のまわりにも塗ることができる。仕事柄マスクができない人や、マスクの圧迫感が苦手な人、目や鼻のツラさに悩む人にオススメだ。

AOKIから発売されている「花粉対策コート」(3万1320円)は、2009年の発売以来人気商品に。特殊な生地加工により、付着した花粉の95%を落としてくれるというこのアイテムは、今年はコンパクトに折りたためるポケッタブル仕様に改良されたとのこと。外回りの多いビジネスマンには、今まで以上の救世主になりそうだ。

さらには、究極の花粉症対策として、“無花粉スギ”の植栽計画も進んでいる。富山県森林研究所が開発した優良無花粉スギ「立山 森の輝き」は、その名の通り“花粉を出さない”品種のスギ。通常のスギから無花粉スギへ植え替えることで、花粉症抑制に貢献できるのだ。

「まずは富山県内での普及を第一に、平成28年度には4万本、平成32年度までには10万本の出荷を目標としています」とは、同県森林政策課・森づくり推進班の松井俊成さん。「他県からも植栽を求める声が挙がっており、いずれは全国に普及させたい。そのための大量生産に向けて、従来の森林研究所に加えて、昨年新たに魚津市に無花粉スギの採種施設を増築しました。花粉発生源を減らすためには、今あるスギ林を伐採することが必要。そのために木材の利用を増やして、伐採跡地に無花粉スギの植栽をすること。このように、森林資源の循環利用サイクルに無花粉スギを組み込むことが重要と考えています」(同)

国民の4人に1人が花粉症に悩まされる時代。つらい症状とオサラバできる日が一刻も早く訪れるよう、各方面の研究に期待しよう!
(池田香織/verb)

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