貯金は3万円、交遊費は1万円…

新社会人向け「理想の家計簿」公開

2016.03.04 FRI


「初任給が出た!」と同時に散在し、ツライ思いをする新卒者も少なくない… hinooto / PIXTA(ピクスタ)
4月に晴れて新社会人になる大学生の諸君。初めての給料が出たら、買いたいものはいっぱいあるし、思い描く新生活もあるだろう。でも、それって賢いお金の使い方? 実は、お金を十分に管理できず、後悔するビジネスマンは数多い。

最近の若者の家計に詳しいファイナンシャルプランナー・藤川 太さんも、「彼らは節約に取り組む一方、趣味につぎ込む“一点豪華主義”の傾向があり、貯まりづらくなっている」と指摘する。

では、具体的にどうすればよいのだろうか? そこで、2015年の大学新卒者の平均初任給20万3000円(厚生労働省「賃金構造基本統計調査結果」)を元に、藤川さんに理想の家計を設計してもらった。

■手取り月収
20万3000円

■支出の内訳
・年金等保険料 4万3000円
・家賃 6万円
・貯金 3万円
・光熱費 1万円
・通信費 1万円
・交遊費 3万円
・食費 3万円
・雑費 1万円

まずは、月々の給料(額面)のうち、約2割が年金などで自動的に引かれる。3割を固定費の中で最も負担の大きい家賃に充て、残りの5割で他の家計を賄うというのが、藤川氏の考え方だ。これに沿うと家賃は6万円。水道を含めた光熱費・通信費は1万円ずつ。1日に使える食費は1000円程度で、月額3万円。さらに、将来を考えて月々3万円は貯金しておきたいので、交遊費は3万円程度が無難だろう。

こうした家計簿設計時のポイントは大きく3つ。以下で確認していこう。

●家賃でムリは禁物! 額面の約3割に
家賃は家計への負担が最も大きい支出。そのため、「家賃は個人の経済感覚を測るモノサシになる」と藤川さん。初任給から導き出された家賃は6万円。探せば都内にワンルームのアパートは見つかるはずだ。これ以上家賃が高いと、家計のどこかに無理が生じるとか。ちなみに所帯を持った時に、真っ先に削るのも家賃で、収入の2割程度に落ち着く。いい家に…というのは昇給してから考えるべきことなのだ。

●貯金は月2~3万円、年収の1割が目標
20代の独身男性であれば、月の貯金額はだいたい2~3万円が目安。すると、年間で年収の1割程度が貯まる計算になる。ただし、これはあくまで一人暮らしの場合。実家暮らしで家賃や光熱費、食費などの負担が軽く済むなら、5万円でも、10万円でも貯められるだけ貯めること。「まず100万円を貯めれば、結婚を考えた時にも、転職を考えた時にも、安心して前に進めるでしょう」(藤川さん)

●医療保険は多くても3000円
保険を検討する人も少なくないだろう。しかし、持病などの健康リスクを抱えていないなら、独身のうちは特に保険に入る必要はない。せいぜい医療保険ぐらいで、これも貯金がない人が、もしもの時に医療費を賄うためだ。一方で、生命保険の加入を考えるタイミングは、自分が死んだ時に困る人できる結婚時期。ただし、持病があると保険に入れないおそれはあるので、リスク管理を徹底するなら選択肢として考えてもいい。

結婚したくても、新しい仕事をしたくても、先立つものがなければ始まらない。歳を重ねて所帯を持てば、一層貯蓄しづらくなり、選択肢が限られてくる。少しでも早く家計管理力をつけて、後悔しないための蓄えをしておくべきだろう。

お金の使い方は人それぞれだが、ひとつの基準として参考にしてはいかがだろうか?
(丸田鉄平〈H14〉+R25編集部)

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