「育“自”休暇」の際に夫はどうサポートするべき?

最近の育休は自分磨きもセット!?

2016.03.20 SUN


子育てに悩みはつきもの。奥さんの負担が大きくなりがちだからこそ、夫のサポートは欠かせない 画像提供/saki / PIXTA(ピクスタ)
少子化が進む現状において「産後も女性が働き続けられる社会づくり」は、早々に解決すべき事案のひとつ。ひと昔前より気運が高まってきたとはいえ、いまだ出産・育児とキャリアの両立に悩む女性は少なくない。育児休暇明けに復職できたとしても、出産によってキャリアが分断されてしまう不安を、働く女性の多くが抱えていることだろう。

それには「男性の育休問題」も含め周囲のサポートが不可欠となるが、一方で、女性自ら奮起するケースも現れ始めているようだ。育児休暇期間中にスキルアップし、復職後に備える女性が増えているという。

「リクルートライフスタイルの調査によると、30歳から35歳の育休取得女性の11.5%が育休中に『仕事のための学び』を実施していることが分かりました。これまで、ややもすると育休期間を“ブランク”のようにとらえてしまっていた女性が、復帰後を見据えた“ブラッシュアップ”期間としてスキルアップに励むケースが出てきているようです。私たちはこのスタイルを育児休暇ならぬ『育自休暇』として注目しています」とは『ケイコとマナブ』の根岸菜穂子編集長。その背景について、根岸さんは次のように分析する。

「現在、平均初産年齢は30.6歳ですが、30代前半はキャリアの転換期でもあり、求められるスキルも上がってきます。また、役職につく方も増えてきます。そうした状況のなかにあって育休復帰後のキャリアに響かないよう、スキルの“再補充”として休暇期間の活用を試みる人が増えていると考えられます」(根岸編集長)

なお、育休中に学ぶこととしては、普段の業務に役立つパソコンや英語、簿記など基本的なスキル取得が人気とのことだが、なかには財務や経理、会計学など専門性の高い内容を選ぶ人も多いようだ。

そこで、実際に育休中にスクールに通い、ExcelとAccessを学んだというYさんと、夫のTさんに話を聞いた。

「一人目の育休では子育てで手一杯だったのですが、同じように育休中にMBAを取ったママがいるという話を聞いて、二人目の時は私も何かやろうと思ったのがきっかけです。ExcelとAccessはそれまでの業務でも使用していましたが、これまできちんと学んだことはありませんでしたし、仕組みを理解していれば効率が上がりこの先役に立つと思い学んでみることにしました」(妻・Yさん)

とはいえ、学びのために育児がおろそかになっては本末転倒。一人目の経験をふまえ、課題や宿題が育児の負担にならないか、スキルを習得するゴールまでの日数が具体的にイメージできるか、などを考慮した上でスケジュールを立てたという。結果、産前はほぼ毎日、産後は週1日、1回2時間くらいのペースでスクールに通い、実質3カ月程度で目標のスキルを身につけることができたそうだ。

また、安心して学ぶことができたのは、夫のサポートも大きかったという。

「妻がスクールに行っている間は、僕が子どもの面倒を見ることになります。でも、それを特に負担に感じたことはありません。そもそも、それ以前から妻が美容院や買い物に行く際には、僕が子どもを見ていますしね。サポートなどと深刻にとらえず、日ごろから家事・育児を分担していることの延長だと思えば、それほどストレスにはならないと思います」(夫のTさん)

こうしてお互いに支え合い、高め合う姿は夫婦の理想形のように思える。

「共働きということもあると思いますが、妻が求めるキャリアを応援したいと思うのは自然なことだと思いますし、彼女が学んでいる姿に刺激を受け、自分も何かやってみたいと思うようにもなりました。それに、育児だけではなく外の世界に目を向けて適度に気分転換してもらえれば、夫としても安心です。それで妻の機嫌がよくなり家庭円満につながるのなら、男性側にとってもメリットはあるんじゃないでしょうか」(夫・Tさん)

今回は妻側のケースについて取り上げたが、もちろん育児休暇は女性だけではなく男性も取得できる制度。これから育休をとる男性は、イクメンのかたわら育“自”にも目を向けてみてはどうだろう。

(末吉陽子/やじろべえ)

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