10年後、僕らには部下がいなくて“当たり前”?

会社員が「2025年」に必要な能力は…

2016.03.27 SUN


多様なメンバーと多様な働き方をいかにマネジメントするかが必要になる!? 画像提供/xiangtao/PIXTA(ピクスタ)
少子化による労働人口の減少、ロボット技術の進化による仕事革命…。「働き方」を大きく変える様々な予兆が表れつつある昨今。そんななか、「2025年問題」なる言葉が提唱されている。リクルートワークス研究所の試算によれば、2025年には就業者が約183万人も減少するという。10年後には現在の労働人口の多数を占める50代が定年を迎える一方で、少子化で新卒社員が著しく減少するからだ。これにより、会社の組織構造も大きく変化していくようだ。

これから先の10年に向け、僕らはどんな心構えを持ち、どんなスキルを磨くべきなのか? リクルートワークス研究所の中村天江氏に聞いた。

■20代30代が、10年後に向けて磨くべき力とは?

「20代の若手を底辺にしたいわゆる“ピラミッド型”の組織構造を維持できている企業は、じつは現時点で全体の1割を切っています。現在は40代半ばから50代前半の世代が最多で、若い世代が少ない、いわば“ひょうたん型”の組織が多いですね。特に製造業や金融業、バブル期に大量採用していた大企業はその傾向が強い。10年後は20代の働き手がさらに手薄になりますので、高齢ゾーンのボリュームだけが大きく、若いゾーンがしぼむ“しいたけ型”の組織が増えるとみられます」(リクルートワークス研究所・中村天江氏)

そうしたいびつな組織構造の中でも高い生産性を保つべく、企業は様々な方法を模索している。その有効な解決策のひとつといわれているのが多様な人材の活用、いわゆるダイバーシティだ。

「多くの企業がダイバーシティを掲げながら、まだ十分実現できていません。実際、能力は十分にありながら時間の制約がある主婦、体力的に週3回程度しか働けない高齢者など、優秀な人材が働き口を得られず、埋もれてしまっているのが実情です。とはいえ、構造的な人材不足がますます深刻になる2025年に向け、いよいよ本腰を入れて臨むべき時期にきています」

では、これらの未来予測をふまえ、現在20代30代の若手社員はどんな力を磨くべきなのか?

「現在は若手でも10年後は管理職になると考えれば、やはり多様な人材を活かすマネジメント力が最も重要になるでしょう。働き方に求める希望が異なる優秀な人材を、それぞれの持ち味が生きるように、時短や在宅勤務でも働けるように仕事を割り振り、マネジメントする。そして生産性を上げていく。多様な働き方と生産性を両立する業務フローの設計ができる人が、高く評価されていくはずです。今はまだピンとこないかもしれませんし、なんだか大変そうと感じるかもしれませんが、一人ひとりが生き生きと働ける組織を作る仕事はとてもやりがいがあると思います」

現在はまさに変革の過渡期にある。10年後を見据え、20~30代のうちから多様性とは何か? さらには、マネジメントの何たるかを学んでおくだけでも、かなりのアドバンテージになるはずだ。来るべき「2025年問題」を突破し、未来の自分を輝かせる第一歩として、まずは興味・関心を持つところから始めてみるといいかもしれない。

(榎並紀行/やじろべえ)

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