2017年にサンパウロ、ロスetc.に「ジャパン・ハウス」!

日本“公式”アンテナショップ誕生へ

2016.03.26 SAT


写真は3月25日に行われたジャパン・ハウス記者説明会。外務省の外務報道官・川村奏久氏
海外で日本のことが取り上げられるときに “違和感”を覚えることはないだろうか。サムライ・ニンジャ・ハラキリなど「誤解されてる…」と思うシーンに遭遇する人も少なくないはず。そんな流れもあってか、日本政府は、日本文化の広報施設「ジャパン・ハウス」を、各国の主要都市に開設する計画を進めている。

「『ジャパン・ハウス』は、日本文化、テクノロジー、地方の魅力など、多様な日本の魅力を海外に発信していく海外拠点です。2017年、ロンドン、ロサンゼルス、サンパウロの3都市に開設する予定で準備を進めています」

とは、外務省の外務報道官・川村泰久氏。日本各地の特産品を紹介するアンテナショップ、カフェやレストランなどの商業施設、厳選された書籍を置いた図書館、ギャラリーなどが設置される予定だ。

「『ジャパン・ハウス』は、政府が主導となってはじめますが、運営は民間のプロフェッショナルにゆだねます。民間企業、地方自治体、キュレーター、コンテンツクリエイターなどのみなさんが中心になって活躍できる場を目指します」(川村氏)

各都市では運営委員会が構成され、運営をサポートする。委員会のメンバーは現地の事情に通じた人たちで、例えばサンパウロではサッカー元日本代表監督のジーコ氏の名も。各都市とも市内の中心にある一等地や人通りの多い場所に設置され、ロサンゼルスはハリウッドの中心部にあるショッピングモールの中、サンパウロは目抜き通りであるパウリスタ大通りの物件が確保されている(ロンドンは現在調整中)。

「ジャパン・ハウス」の総合プロデュースを担当する原研哉氏(日本デザインセンター代表)は、成長する国から成熟する国へ移行しつつある日本は、新たなヴィジョンと戦略を持つことが必要だという。

「日本は“生産”するだけの国ではなく、伝統資源を“未来資源”として、ハイテクノロジーや先端技術と融合しながら発信していく時代にさしかかっていると思っています。世界で評価されるのを待つのではなく、“世界を豊かにする日本”を発信していければと」(原研哉氏)

なかでもギャラリーの存在は重要だと原プロデューサーは語る。「厳選された作品を、1年に3企画くらいのペースで、3都市で巡回して展示を行う計画です。定期的に行うことで、日本の一番新しい血液が海外に届けられると思います」。

三都市巡回展の作品公募は近く公開される公式サイトで募集がはじまるが、展示作品のキュレーションもかなり力を入れていく様子。

「セレクトの目を曇らせず、厳選された、先端的にキュレートされたものを紹介するということが重要だと考えます。アンテナショップも、時代遅れの百貨店をつくろうとは思っていません。好感度なセレクトショップをつくりたい」(原氏)

現地のバイヤーが紹介したいと思う日本を取り上げたり、現地の有力な雑誌とコラボしたりと、現地の力も活用する予定だという。

日本の姿を紹介したいと思うあらゆる人に参加するチャンスがあるジャパン・ハウス。わくわくできそうな、リアルな“クールジャパン”の発信基地となりそうだ。
(麻生雅人)

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