定番から穴場まで!? 茗荷谷、北千住がねらい目

現役の不動産屋に聞く!本気で住みたい街1位は?

2016.04.17 SUN


不動産のプロも推す「北千住」。JR、私鉄、地下鉄と5つの鉄道路線が使える交通利便性と商店街の充実ぶり、さらに最近は大学のキャンパスが開校するなど、学生の街としてもにぎわっている 写真:skipinof / PIXTA(ピクスタ)
春の引っ越しシーズンに合わせ、各社から毎年発表される「住みたい街ランキング」。たとえばリクルート住まいカンパニーが1都4県約4000名を対象にアンケート調査した2016年版では、関東の住みたい街(駅)ナンバーワンは「恵比寿」。以下、「吉祥寺」「横浜」と続いている。

これまで不動の1位だった吉祥寺が陥落する波乱はあったものの、上位の顔ぶれ自体は例年と大きくは変わらない。こうしたランキングでは住み心地の良さよりも知名度や利便性の高いエリアに人気が集中しがちだが、マイナーだとしても住みやすい街はあるはずだ。

そこで、今回は街の事情に精通した「住まいのプロ」にアンケート。不動産関連の仕事に従事する30~50代の男女147人に「住みたい街」を聞いてみた。

まず、「不動産のプロとして、価格などを考えない場合、本気で自分が住みたいと思える街(首都圏)はありますか?」と聞くと、91人が「ある」と回答。具体的な街を挙げてもらったところ、トップ5は以下のような並びとなった。

【不動産屋のプロが住みたい街(駅名)ランキング】


1位 吉祥寺(7票)
2位 品川(5票)
3位 茗荷谷(4票)
4位 北千住(3票)
4位 恵比寿(3票)

正直、もう少し穴場的な街が出てくることを期待したのだが、吉祥寺や品川、恵比寿などはプロといえども抗えない魅力があるのだろう。ただ、そのなかに「茗荷谷」と「北千住」が入っているのは渋い。それぞれの街を選んだ理由は以下の通り。

[吉祥寺を選んだ人の理由]


・便利であるが、公園があり自然環境に恵まれている(52歳・男性)
・町の発展性が高いので(46歳・女性)

[品川を選んだ人の理由]


・リニア(※2027年開通予定のリニア中央新幹線。品川-名古屋間を最短40分で結ぶ予定)を含め交通の要所(47歳・男性)
・東京オリンピックまでに近隣に山手線の新駅も建設され、さらに駅前の開発も予定されており、今後ますます発展しそう(53歳・男性)

[茗荷谷を選んだ人の理由]


・都心立地の割に閑静であり、緑も多い。主要ターミナル駅に出やすいため、どこに行くにも便利。高台のため地盤も強固で災害に強い。教育機関や医療機関が充実している(54歳・男性)
・治安が良い。また、教育に力を入れている地域なので子育ての環境も良い(35歳・男性)

[北千住を選んだ人の理由]


・路線が多い。都心に近い。割安感。スーパーが充実しているので生活がしやすい(49歳・男性)
・ディープな下町のカオスがあって都心へのアクセスがいい。まだまだ開発の余地も残す面白い場所(55歳・男性)

[恵比寿を選んだ人の理由]


・価値が下がらない(36歳・女性)
・電車のアクセスが良い。飲食店が豊富。繁華街の類ではあるものの、性風俗店舗が無いに等しい(40歳・女性)

コメントからは、現状の利便性に加え、将来的な発展や資産価値といった視点で街を選んでいることがうかがえる。たとえば吉祥寺を選んだ人に「(吉祥寺の中でも)より具体的な場所」を聞くと「吉祥寺駅前」や「御殿山地域」といった、将来にわたって価値が下がりにくいとされる土地が挙がった。

ただ、上位の街も人気が突出しているわけではなく、票は割れに割れた。全体的には91人から59もの「住みたい街」が挙がるなど、それぞれに理想のエリアは異なるようだ。ちなみに、2票を獲得した同率6位の街(駅名)は以下の通り。

6位 池袋、勝どき、銀座、立川、月島、東京、豊洲、中野、二子玉川、練馬、広尾、本郷、町田、三鷹、目黒、横浜、(全て2票、五十音順)

住めば都とはいうものの、どうせならより快適に暮らせる街を選びたい。次回の引っ越しの折には、こうしたプロ視点を参考にしてみるのもいいかもしれない。

(榎並紀行/やじろべえ)

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