二日酔い以外のつらい症状…なぜ?

深酒でむくみ&お腹が緩くなるワケとは?

2016.04.28 THU


アルコールが胃腸に与えるダメージと、つらい症状が起きるメカニズムとは?
画像提供/xiangtao / PIXTA(ピクスタ)
新人歓迎会に月末の締め会。これから控える大型連休と、何かと深酒をしがちな季節。そんな飲み会の翌日、身体にむくみが出たり、お腹がゴロゴロと下痢っぽくなったりという経験を持つ人も多いことだろう。こうした不調はなぜ起こるのか? NTT東日本関東病院消化器内科所属の藤田祐司医師に疑問をぶつけてみた。

まず、むくみについては、「アルコールによる脱水状態と、血管内の水分バランスの乱れによって引き起こされている」のだという。

「アルコールは、尿を非常に出しやくする作用があります。そのため、身体が脱水状態になってしまいがちです。さらに、脱水を治そうと喉が渇きますが、血管から血管外に水分を移行させやすくするため、水分を摂取しても次から次へと血管から溢れて身体の細胞に溜まっていってしまいます。それによって細胞が膨れ、むくみが生じてしまうのです」(藤田医師、以下同)

アルコールは血管を脱水状態にしてしまい血液が濃くなるため、“ドロドロ血液”の原因にもなってしまうそう。

では、お腹が緩くなる原因についてはどうだろう。

「大きな原因のひとつは、胃腸での水の吸収がアルコールによって阻害されてしまうこと。たとえば、皮膚をアルコール綿で拭いた時の感覚を思い出すと分かると思うのですが、アルコールというのはかなりの刺激物なのです。皮膚と同じように、胃腸もアルコールによって炎症が起きたり、よく動くようになったります。そうすると、水分がしっかりと吸収されないままの状態でお通じが下りてきますので、下痢になるのです。また、ビールの中ジョッキ2杯で1リットルになりますが、アルコールは胃を鈍感にするため、水だと飲めないような量でもお酒なら短時間で飲めてしまいます。そのため、単純に水分量がオーバーしてしまうことで、お腹が緩くなることが考えられます」

また、ビールなどとも相性がいい肉や揚げ物などは脂肪分が多いため、これも消化を悪くしてしまう原因なのだとか。

アルコールによるむくみとお腹の不調について、藤田医師が勧める防止策、および対処法をまとめると次の通り。

【防止策】


・塩分は水分を体内に溜め込む性質があるので、塩気の多いおつまみは控える。
・体内の水分量を急増させないため、お酒はゆっくり飲む。
・胃腸に刺激を与えるようなおつまみを食べ過ぎない。
・消化の良いあっさりしたものを食べる。

【対処法】


・枕を高めにして寝ると水分が重力で首から下に落ちていくので、顔のむくみが気になる場合は有効。
・お茶やコーヒーなどカフェインなどを含むような、利尿作用があるものを飲み、細胞内に余っている水分の排出を促す。
・あらかじめ食べる量を決めておき食べ過ぎないようにする。
・顔が浮腫んだらマッサージをしたり、蒸しタオルと冷たいタオルを交互に当てたりするなどして余分な水分を排出させる。

お酒の席をいい思い出にしておくためにも、胃腸への気遣いを忘れない飲み方を心がけた方がよさそうだ。

(末吉陽子/やじろべえ)

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