選んだ理由も知りたい!

「無痛分娩」は本当に痛くないの?

2016.05.14 SAT


麻酔を使い出産時の痛みを和らげる「無痛分娩」。ここ数年、無痛分娩を選択する人が増えているものの、欧米諸国に比べるとまだまだ日本では無痛分娩を選択する割合は低いよう。その理由として「本当は痛いんじゃないの?」という不安や、「出産はおなかを痛めて産むべき」という固定概念や消極的なイメージがあるようです。実際のところ"痛み"はどうなのでしょうか? また、無痛分娩を選択したママたちの理由とは? 意外と知られていない無痛分娩のリアル事情をご紹介します。

●ママたちが無痛分娩を選んだ理由

無痛分娩を選択する理由のなかで最たるものが「痛みの緩和」といえるでしょう。「痛いのが苦手...」というひとに、無痛分娩を選択するかしないかは大きな問題となってきます。「リラックスして産みたい」「高齢出産のリスク回避」「産後の体力回復に不安がある」という場合にも無痛分娩を選ぶ大きな理由になるようです。

・できるだけストレスなく産みたかった

1人目から無痛分娩でした。痛みの美学に興味はなかったし、どのように出産してもわが子への愛情は変わらないと思っているので、できるだけ不安とストレスなくわが子を迎えたかったというのが選択した正直な気持ちです。また面と向かっては人に聞かないですが、「どうして壮絶な痛みを1人目から選ぶの?」という疑問がありますね。自然、無痛、帝王切開、どんな形式であれ、かわいいわが子に会えた喜びに変わりないと思います。

・痛いのが嫌だったから

シンプルに痛いのが嫌だったからです。歯の治療にも麻酔を使うのに、なぜ出産時は使わないのかがよくわかりません。幸い、近くに24時間体制で無痛分娩の対応をしてくれる産院もあったので、迷いはありませんでした。周りには「痛みを経験しないと」「耐えられなくて死ぬほどではない」などといろいろ言われましたが...。

・病院も無痛を推奨していたから

近所で人気のある産婦人科が無痛分娩を推奨していました。母親学級で無痛分娩のメリット&リスクをしっかり聞けたから選択しました。無痛にもリスクはあります。麻酔によるリスク、吸引分娩になる確率などです。でもそれは普通分娩でも帝王切開でもリスクがあるのは同じこと。一つの分娩方法だけでなく、いろいろな選択肢について知ろうとすることは大切だと思います。

●無痛分娩を"選ばなかった"理由とは?

「おなかを痛めて産んだ子だから...」という表現があるように、かつては普通分娩が一般的でした。医療が発達した現代は無痛分娩という選択肢もありますが、「自然にまかせるのがいちばん」といった風潮もまだまだ根強く残っています。周りの目が気になって...という理由だけでなく、無痛分娩による副作用や麻酔科医が少ないのも理由としてあるようです。

・陣痛中に全身麻酔と聞かされて

無痛分娩できませんでした。以前、内臓関係の手術をする際、骨の構造上の問題で下半身麻酔がしづらいと診断され、「全身麻酔でやったほうがいいよ」と言われました。私の産院はある程度、陣痛が進まないと無痛処理しない方針でした。私は血管に針が入りづらい体質なので、陣痛の最中なんて恐ろしくてできませんでした。

・病院に選択肢がなかった

私のかかった産院ではそもそも無痛分娩が選択肢にありませんでした。もし無痛を選べるなら選んでいました。少しでも痛みを緩和して産後の育児のために体力を温存したかったです。批判を受けることなく、どの病院でも選択肢として用意してほしいと思います。

●実際どうなの? 「無痛分娩」のリアル事情

無痛分娩は麻酔によって痛みを感じないといわれていますが、どうやら個人差が大きいようです。麻酔がかかっているとはいえ、完全に痛みをなくすのはむずかしいようで「それなりに痛みを感じた」というママもちらほら。実際に無痛分娩での出産を経験したママたちの本音を聞いてみましょう。

・痛みもなくスムーズに出産!

2人目も無痛分娩予定です。私の場合は、破水してからある程度の陣痛に耐えましたが、数時間後に子宮口5cmで硬膜外麻酔を開始しました。そこから痛みは完全に取れたため、4時間ほど熟睡できました。ベッド脇のモニターで陣痛の波形を見ながら、ゆっくり朝食をとってスタミナ十分な状態で、起きてから2時間後に2回のいきみで出産しました。私は無痛分娩にとても満足できたケースだと思います。

・赤ちゃんを産んでいる感覚がある

高齢で痛みに弱いこともあり、無痛分娩にするかずっと迷っていましたが、先生から「耐えられなくなったらいつでも無痛にできるから、そのときに言ってくれればいいよ」と言われました。出産当日、陣痛が長引いたので無痛分娩を決めました。無痛といっても感覚が何もないわけではなく、産道を通る感じや生まれる感覚はきちんとありました。

・先生の腕によっても違うみたい

高齢出産で痛みに自信がなかったので、無痛分娩を選択しました。陣痛がきてから、無痛処理をしてもらうときに陣痛が襲ってきましたが、動かずに陣痛の痛みに耐えるなんて無理なので「今、陣痛がきているから、少しだけ待って!」と、陣痛の間は注射を待ってもらいました。無痛分娩は先生の腕しだいでかなり違うので、通っている産院の情報を収集することをおすすめします。

・麻酔が入るまでは痛いけれど、出産時は無痛

38歳のとき、無痛分娩で有名な病院で産みました。痛みには弱いほうではないのですが、「安全に痛みを軽減できる方法があるならば!」と無痛分娩に迷いはなかったです。ある程度子宮口が開くまでは麻酔を入れてくれないので、それまでは苦痛でした。あとから思えば一応陣痛も経験できてよかったなと思います。産む時点では完全無痛ですが、ちゃんといきむことができました。麻酔してもあの痛みなのだから、普通分娩はさぞかし痛いのだろうなと思いました。

出産時のママの痛みを軽減させてくれる無痛分娩。まだまだ誤解や偏見があるいっぽうで、出産方法の一つとして着実に浸透してきているようです。なにより大切なのは、出産に痛みを伴ったか伴っていないかよりも、生まれてきた赤ちゃんが健康であること。自分に合った、そして後悔のない分娩方法を選択するためにあらかじめ医師や家族と相談しておくといいでしょう。


記事提供/『ウィメンズパーク』

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