「男に育休は必要ない」との考えは、まだまだ根強い?

育休取得しなかったパパの7割「後悔していない」

2016.05.22 SUN

データで読み解く ぶっちゃけ世論調査 > 世論調査


男性の育休取得率は2014年度から0.27%微増。前年度より上がったのは、主に従業員29人以下の小規模事業所においてだった。もしかすると、小規模な企業の方が、仕事に融通をつけやすい? 写真:Graphs / PIXTA(ピクスタ)
子どもが産まれたら、パパだって可能な限り育児にかかわりたいもの。しかし、厚生労働省が発表した2014年度の「雇用均等基本調査」によると、女性の育児休業取得率が86.6%なのに対し、男性の取得率はたった2.3%だ。

R25でも、子どもがいる30代既婚男性会社員200人に「子どもが産まれたとき、育児休暇を取得しましたか?」とアンケートを行ったところ、過半数の57.0%が「取得しなかった(できなかった)」と回答(R25調べ・協力:アイリサーチ)。男性の育休取得には、まだまだ高いハードルがありそうだ。

では、当のパパたちは、育休を取得しなかったことについてどんな思いがあるのだろう? 休暇を取得しなかった(できなかった)114人に聞いた。

〈「育児休暇を取得すればよかった」と後悔している?〉


後悔している 30.7%
後悔していない 69.3%

結果は、【後悔していない】が全体の7割近くと多数派。【後悔している】パパは思ったよりも少ないようだが、はたしてその理由とは? まずは【後悔している】パパたちの声からご紹介しよう。

■後悔している理由


「嫁に負担があった」(34歳)
「妻に協力してあげたかった」(35歳)
「その時にしか見られない子どもの成長を見たかったから」(36歳)
「もっと子供にかかわりたかった」(37歳)
「幼い頃の時間は元に戻らない」(39歳)

聞こえてきたのは、「もっと子どもと一緒にいたかった」という声。また、育児の負担が妻に集中してしまったことに対し、後悔している人も多かった。一方、【後悔していない】パパたちの理由には、何パターンかの理由がある様子。

■後悔していない理由



・「仕事は休めない」派
「(休むと)給料や査定に大きく影響するのは確実だから、(育休を)取りたくても今後を考えると取れない」(32歳)
「(仕事に穴をあけることについて)育児を言い訳にしたくないから」(36歳)
「収入が途絶えるほうが生活に支障が出ると思うから」(39歳)

・「わざわざ休みを取らなくても満足」派
「有休を使わなくても対応できた」(34歳)
「毎日仕事を早く終わらせて遊ぶ糧となったから」(32歳)
「毎晩帰宅後の子供の世話、週末の家族でのお出かけなど、めいっぱいやったので」(38歳)

・「人手は足りている」派
「妻が育児休業を取っているので自分は取らなかった」(31歳)
「里帰り出産だったので妻の両親がサポートがあり、育児休暇まで取得する必要はなかった。出産自体は立ち会えたので後悔していない」(37歳)
「妻が専業主婦としてきちんとしてくれたので」(39歳)

・「パパは出る幕ナシ」派
「育児休暇を取ったとしても役に立たなかったかもしれないので」(31歳)
「休んでもすることがないから」(38歳)
「育休など男性に必要ないと思う」(37歳)

「パパに育休は必要ない」というのは少々前時代的だとしても、「妻の負担が重くない」「実家のサポートが万全」…といったケースでは、男性が育休を取得しなくても不便を感じないという意見が多数。また、「子どもが産まれたからこそ、家族を養うために仕事を頑張りたい」と、違った角度から育児に貢献したいという考えもあった。

育児に対する考え方や、子育てに臨む環境は各家庭によって千差万別。仕事の後に子どもに会うだけでは全然足りない!と思ったり、どれだけ十分なサポートがあっても妻の体調が優れなかったり…といったケースもある。「やっぱり休みを取ればよかった」「休みを取ってみたけれど必要なかった」と後悔しないためにも、子どもを持つ予定がある人は、今から恋人や妻とじっくり話し合っておくとよいかもしれない。

(有栖川匠)

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト