疲れた顔、いつも何かを心配…

ベトナム留学生の「日本人の幸福って何?」が議論呼ぶ

2016.07.14 THU

噂のネット事件簿


「この留学生は日本で一番学ぶべきことを学んだ」という声も
朝日新聞(7月10日付)の投書欄に寄せられたベトナムの留学生の投稿「日本人の幸福って何なの?」が話題だ。日本人の疲れた顔やあまり笑わない姿を見て、「経済的な豊かさは幸福につながるとは限らない」と感じたという内容が、ネット上でも注目を集め、議論となっているのだ。

注目されたきっかけは、あるTwitterユーザーがこの記事を写した画像を添付し、「日本人は何のために頑張っているのだろう(哲学)」とツイートしたこと。この投稿は瞬く間に拡散し、同ツイートのリツイート数は13日時点で4万7000を突破。その数字から、いかにこの記事が衝撃的だったかがうかがえる。

記事によると、この留学生は来日当初まで、「日本は立派な偉大な国」であると思い、その発展ぶりや豊かさを見て、故郷であるベトナムとの間に大きな差を感じていた。そのため、当然のように「日本人は幸せだと感じている」と思っていた。だが、来日から10カ月後、そうではないと気づいたのだという。

彼女の目に映ったのは、電車内では睡眠不足で疲れ切った顔を見せ、それ以外のときでも、あまり笑わずに何かを心配している日本人。「日本人は何のために頑張っているのか。幸福とは何なのか。日本人自身で答えを探した方がいい」と締めくくられる。

Twitterでは、

「すっごいすっごい考えさせられる・・答えがないのだけれど」
「反論の言葉が何一つとして出てこない・・・」
「これ読むと、むなしくなってくるな。ほんのひと昔は笑いや、幸せあったのよ」
「最後の一文がとても深いね。いくらでも自由に生きる権利があるんだから、いい塩梅で少しだけでも手を抜けたら楽なんだろうなぁと思う」

と、的確な考察に衝撃を受けるユーザーの様子が伝わってくる。また、

「留学生の方が日本を解ってるよ、大丈夫かよ社畜のみんな、現実見てくれ」
「有給を取ろうものなら嫌な顔をされ、休日出勤だってある会社が多いだろうし。何のために生きてるんだろうね」

と、働く日本人の現状を憂いたり、日本特有の慣習に改めて疑問を投げかける声もあった

多くの日本人が共感した、ベトナム人留学生の投書。日本人それぞれが“心の豊かさ”を見つける必要があるのかもしれない。
(山中一生)

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