子どもの自主性を養う方法とは?

子どもの「自主性」をぐんぐん育てる方法

2016.09.14 WED


わが子を自主性のある子にしたい…そう漠然と願う親御さんは多いのでは? しかし、自主性の本当の意味について考えたことがあるでしょうか? 本当の意味とは? そして、育む方法とは? 教育評論家の親野智可等先生にお話しを伺いました。

「親御さんは、お子さんを自主性のある子に育てたいという思いはあっても、その意味についてじっくり考える機会はあまりないのではないでしょうか? しかし、実はそこが最も重要であり、お子さんの将来の生き方を左右することなのです」(親野先生 以下同)

自分で勉強し、自分で片づけをし、自分で準備し、進んでお手伝いもし…ついそんなわが子をイメージしてしまいがちだが…。

「自主性のある子というのは、親がやってほしいことをやる子ではありません。自分でやりたいことを見つけ、どんどんやっていく自己実現力がある子のことなのです。親御さんが心配する生活習慣的なことは、本人のモチベーションさえ伴えば解決可能なことがほとんどです。しかし、生き方は大人になってからは変えられないのです」


●子どもの自主性は、子どもがやりたがることを尊重し、応援することで育つ
では、わが子の自主性を育む方法とは?

「お子さんがやりたがること、興味を持ったことを親が応援することです。もともと赤ちゃんも、子どももやる気満々なんです。例えば、こんなシチュエーションを思い浮かべてみてください。ある親子が新幹線に乗っています。子どもはだんだん座っていることに飽きてドアの向こうには何があるかな? と歩き始めます。そこで、親御さんには3つのパターンがあるのです」

1)過干渉な親

「過干渉な親は、“どこに行くの? 座ってなきゃダメでしょ! もう連れて来ないわよ”と、やる気の芽を摘み取ってしまいます」

2)放任型の親

「“あれ? どっかいっちゃったわ”と、私には関係ないと知らんぷり。しかも、急に思い出したかと思ったら慌てて追いかけていって怒鳴りつけるんです」

3)自主性を育てる親

「そして、自主性を育てる賢い親は、こういうときにお子さんについていきます。例えばデッキで何かに子どもが興味をしめしたなら、周りに迷惑がかからない範囲で手を貸してやらせてやるんです」


つまり、自主性を育むためには、子どものやる気を尊重し、できる限り応援してやることだと、親野先生は話します。

「人に迷惑をかけないこと。危険でないこと。この2つの範囲内であれば、どんどんやらせてください。例えば、自動販売機や券売機、病院の自動支払い機などに子どもが興味を持ったならば、お金や診察券を入れさせ、ボタンやタッチパネルを押させてやるのもいいでしょう。こういう経験をさせると、“僕は、私は、やれる!”と、どんどん自信もつくんですね。つい親御さんは、“触っちゃだめ! 座ってなさい!”と、お子さんのやる気満々な自主的な行動の芽を摘み取ってしまいがちなので気をつけてください」

子どもが興味を持ったことについても、同様だという。

「昆虫が大好きなら、昆虫採取に一緒にでかけてやったり、図鑑を与えてやったり、昆虫博物館につれて行ってやるなど、興味の幅を広げてやるのです。子どもだけではお金も情報もなく、行動もできないので、そこを親が全面的にバックアップしてやるのです。そして、親の応援があると、誰よりも好きで得意になれるのです」

そして、もうひとつ大事なポイントがあるという。


●ひとつのことにこだわらず、子どもがやりたがることはどんどん挑戦させよう!
「ひとつのことにこだわらないということ。飽きてしまうことだってあります。そういうときはくれぐれも深追いをしないでください。“あんなに好きだったじゃない!”なんて、親御さんはつい押しつけて無理矢理やらせようとしてしまいがちですが、そうすると嫌いになってしまいます。お子さんに次の新たな興味が出てきたなら、またそれを応援してあげるのです。そうすると、どんどんやりたいことを見つけ、自主的に行動できるようになります。そして、いろんなことにチャレンジすればするだけ、本当に好きなことに出会える確率が増えるのです。何事もやってみないとわかりませんからね」

子どもは、生まれながらにしてやる気満々な自主性を持っていて、それを生かすのも、摘み取るのも親次第。ぜひ、親御さんの愛情いっぱいの応援で、お子さんの自主性を伸ばしてあげてください!
(構成・文/横田裕美子)


記事提供/ママの知りたいが集まる『mamatenna(ママテナ)』

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