女性ホルモンと環境の変化が影響 対処法は?

出産後ママの10人に1人は「産後うつ」って本当?

2016.12.08 THU

働く女子を応援!L25タイムス > カラダの疑問 相談室

夫には「結論を出そうとせず、ただただ不安や愚痴を受け止めてくれるだけでいい」ということを、前もって伝えておくといいかもしれません
画像提供/MakiEni / PIXTA
出産後の女性が発症すると言われている産後うつ。2017年度からは、産後うつを予防するための健診費を、国と自治体が助成する制度もスタートするとか。そんな産後うつになる人は意外と多く、10人に1人が経験するとも言われていますが、本当なのでしょうか? 産婦人科医の疋田裕美先生に聞きました。

「厚生労働省や日本産科婦人科学会などによると、産後女性のうつ病の発症率は1割前後で、一般の人がうつになる率よりも高いと言われています。原因としては、妊娠中に増加していた女性ホルモンが急激に低下して心身ともに不安定な状態になるのはもちろんですが、環境の変化、育児への不安なども大きく影響していると考えられます」

産後うつの初期症状として、不必要に自分を責めたり、物事の楽しさや面白さを感じられない、はっきりした理由もないのに不安や恐怖に襲われるなどが挙げられるそうです。では、どんな人がなりやすいのでしょうか?

「真面目で仕事もできる方が多いように感じます。子育てに正解はなく、子どもによっても対応が違うものですが、正解がない戸惑いから自分を責めてしまう人が多いようです。悩んでつらかったら、ご主人など身近な人に話を聞いてもらうのがいいでしょう。ただし、友人や実母、姉妹などに話をすると『私の時にはそんなことなかった』と否定されることも。そうするとよりつらくなるので事前に『つらいので、ちょっと話を聞くだけ聞いて』と言っておきましょう」

身内に話しにくい時には、自治体の保健師さんに相談するのが良いそう。各自治体にある出産後の相談窓口、あるいは、出産した病院に連絡すれば保健師さんに連絡してくれることもあるそうです。また、最近増えてきている産後ケアセンターに入所してみるのも、ひとつの方法とのこと。

「産後の健診は産んでから1カ月後がほとんどなので、健診前でも不安なことがあれば、病院に連絡して受診しても大丈夫ですよ。様々な方法があるので、一人で抱え込まないことが何よりも大切です」

出産後の状況は、母にとっても父にとっても初めてのことばかり。心配なら、出産前に夫婦で話し合って理解を深めたり、事前に保健師さんに相談したりしておくのもよさそうです。

(相馬由子)

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト