“リビング完結”暮らしが時代の潮流!

間取りはリビングMAXへ 「リビ充」の暮らしとは?

2017.02.08 WED



提供:リビタ
近頃、住まいにおける「リビング」の役割が変化している。家族が集まるコミュニケーション空間という機能はそのままに、これまでは個室が主な作業場だった仕事や趣味、子どもの勉強などもリビングで行われるようになってきているようだ。

こうした流れから、新築マンションや物件リノベーションの際、個室の数やスペースを削って、リビング空間を広くとるケースが増えているという。リクルート住まいカンパニー SUUMO編集長の池本洋一氏は、こうしたリビング優先の間取りを「リビ充(リビング充実)」と呼び、東京を中心とした住まいのトレンド(※)として注目する。

「リビ充では同じ空間にいても、家族は各々が別の時間を過ごしています。それは、おそらくスマートフォンが登場したことで、どの場所にいても一人ひとりが自分のパーソナルな環境に没頭できるようになったからではないでしょうか。それぞれが好きなことをしていても、一緒にいる時間は長くなる。コミュニケーションをあえてとらずとも、家族関係が円満に進んでいく秘訣になりうると思います」(池本氏、以下同)

このトレンドに伴い、新たな機能をリビングに取り入れる動きもあるようだ。

「リビングに学習机を置いて子どもが勉強をする『リビング学習』は10年ほど前から注目されていますが、近年はリモートワークを取り入れる企業が増えたことで、リビングにワークスペースを設けるケースも目立ちます。さらに、珍しい事例ではリビング内に『ポケットベース』と呼ばれるスペースを設置した新築マンションもありました。リビングの一角に設けられた小さなスペースで、収納、昼寝、勉強、さらには子どもの遊び場までマルチに使えます。子どもたちにとって格好の秘密基地になっているようです」
リビ充

提供:リノベる

リビングに設けられた「ポケットベース」(右)
提供:コスモスイニシア
また、リビングの機能性を上げるための「家の中に置く小屋」やリビングにもなじむデザインの学習デスクなども登場。「リビ充」を支援する“後付けパーツ”が増えているのも、ニーズの表れといえるかもしれない。

「リビングにある程度の広さが確保できていれば、部屋の使い方に可変性が生まれます。子どもが小さいころは遊び場に、小学生になったら親子で学習できる机を並べ、子どもの独立後は父親の書斎スペースとして使う。家族の成長やステージに合わせ柔軟に変えられる余地があるのも、リビ充の魅力のひとつです」

リビ充

提供:リビタ


提供:リビタ
なお、こうした「リビ充」の動きは子どもがいるファミリーに限った話ではなく、単身者、DINKS(ディンクス)にも広がりを見せていくと池本氏は予測する。

「たとえば、趣味を前面に出せるリビング。ロードバイクを壁掛けにするなど、趣味のアイテムをリビングから見える空間に置いておける暮らしが楽しめます。オシャレなディスプレイにもなるので、人を呼びたくなる。寝室は狭くても、ゲストには見えません。それより、人目にふれるリビングを広くとることで、単身者やDINKSの世帯でも、充実した空間、豊かな暮らしを感じられるのです」

ちなみに、こうした動きは都心だけでなく、地方の中心部にも見られるという。特に、共働き世帯や教育熱心な家庭、ホームパーティー好きの人にはマッチする間取りのようだ。

近年はリノベーションの普及で間取りの自由度も高まってきた。マイホーム取得やリノベーションの際は、改めてリビングの価値について考えてみるといいかもしれない。

(※)リクルートではSUUMOをはじめとした住まい、雇用、飲食分野など、提供しているサービスの利用者の声をもとに、毎年12月に翌年のトレンドになると思われるキーワードをトレンド予測として発表している。

(小野洋平/やじろべえ)

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