おしゃれ着洗いにも漂白剤を!【家事イケメンのトリセツ】

使わないと損! 洗たく用「漂白剤」のベストチョイスは?

2017.02.10 FRI

家事イケメンの トリセツ
突然だが、あなたは洗たくをするとき、いつも漂白剤を使っているだろうか? 食べ物のシミ、ワイシャツのエリや袖の汚れを落とすアイテムというのは知っているけど、洗剤ほどマストアイテムという感じもしない。さらには、使っているうちに色落ちしそうだとか、繊維が傷んでしまうといったマイナスのイメージを持つ人も少なくない気がする。

なぜ、漂白剤があるのか? そんなシンプルな問いかけに、丁寧に教えてくれたのが、花王で「ワイドハイターEXパワー」などの漂白剤の研究をする三宅登志夫さん。そもそも、なぜ漂白剤はシミや黄ばみを落とすことができるのだろう?

「漂白剤は繊維から汚れを取り除いているというより、シミの素となる色の分子、いわゆる色素を化学的に分解して見えなくしているんです」と、いきなり衝撃の事実が判明。なんと、シミが落ちるのと汚れが落ちるのは、別の話だという。

「だからこそ、漂白剤は洗剤と一緒に使う必要があります」と三宅さん。漂白剤は色素を分解できるが、汚れ自体を取り除くのは洗剤の役目なのだ。洗剤がしっかりと汚れや油分を落とすことで、漂白剤が色素まで行き着き、シミを分解するとともに落としてくれるのだという。

洗剤と漂白剤の役割分担は理解できたが、漂白剤で注意しないといけないのが「漂白力の違い」だ。じつは、一口に漂白剤と言っても、下の図表のように4つの種類がある。それぞれの商品には一体どんな違いがあるのだろう?
薬局などでよく目にするのは、「ハイター」と「ワイドハイターEXパワー」だろう。でもこの2つのパッケージを注意深く見てみると、「塩素系」と「酸素系」という表記に気づくはずだ。

塩素系漂白剤の代表は「ハイター」。主成分は次亜塩素酸。アルカリ性で漂白力は最も強い。ただし、使えるのは「白もの」のみ。白衣や白いコットンパンツなどを真っ白に洗い上げるにはうってつけだ。その一方で、漂白力が強すぎて、色柄ものには使うことができない。また、アルカリ性はタンパク質を溶かす性質があるので、ウールやシルクという動物性繊維にもNGだ。

「酸素系漂白剤」の代表は「ワイドハイターEXパワー」。主成分は過酸化水素と漂白活性化剤で、色柄ものに使うことができる。

「実は、過酸化水素だけでは、漂白力は十分ではありません。そこで独自成分である漂白活性化剤が生きてくるんです」と三宅さん。そもそも、色素には落ちやすいものと落ちにくいものがあるそうだ。例えば、食べ物の汚れや皮脂の黄ばみといった色素より、衣類に使われている染料の方が落ちにくい。「ハイター」は両方とも漂白できるのに対して、「ワイドハイターEXパワー」は、食べ物汚れや皮脂の黄ばみまでを漂白するように設計してある。しかも、漂白活性化剤を組み合わせることで強い漂白力を発揮しつつも、色落ちはしないという絶妙の漂白具合を実現しているというわけだ。

ちなみに、「ワイドハイターEXパワー」には、「粉末タイプ」と「液体タイプ」が存在する。粉末タイプは「ハイター」に次ぐ漂白力で、色柄ものにも使用可能。ただし、弱アルカリ性なので、動物性繊維はNGだ。液体タイプは色柄ものも安心。また、動物性繊維にも使用可能で、おしゃれ着用洗剤「エマール」との組み合わせで、ウールやシルクを洗うこともできる。漂白剤は衣類へのダメージから、おしゃれ着洗いには使えないと誤解している人は、ぜひトライしてほしい。なぜなら、「ワイドハイターEXパワー(液体)」には、他の漂白剤にはないプラスαの魅了があるのだ。

「漂白剤にはもうひとつ利点があります。それが、ニオイへの効果です」と三宅さん。「除菌の効果はどの漂白剤にもありますが、液体タイプのワイドハイターEXは、除菌作用に加え、抗菌作用もあるので、洗いあがった後も菌の増殖を抑え、長時間ニオイの発生を抑えることができます」

実は、漂白剤は色を白くする以外にも、衣類に付着した雑菌を除菌してくれる。洗たく物の生乾きのニオイや、ワイシャツの汗臭いニオイは全て細菌によるもの。最近は洗たく物のニオイが気になるという理由で「ワイドハイターEXパワー(液体)」を購入する人も増えているそうだ。また、抗菌成分が菌の増殖を防ぎ、菌移りまで防いでくれる。繰り返し洗たくすることで、抗菌性を高めてくれるとのこと。

最後に、図の一番右にある「ハイドロハイター」は「還元型」といって酸素を取り除くことで色素を分解する。サビや泥汚れなど鉄分を含んだ汚れに強いが、こちらは色柄ものには使うことができない。

以上が、4タイプの違いだが、正直かなりややこしい…。失敗しない方法は「ワイドハイターEXパワー(液体)」を使うこと。ただし、衣類の中には漂白剤自体が使えないものもある。そこで、確認すべきなのが昨年の12月から新しくなった洗たく表示だ。漂白剤に関するマークは以下の通り。

三角だけなら塩素系・酸素系、どちらも使用可能。三角内に斜線がある場合は酸素系のみOK、三角に×がついている場合は漂白剤自体がNGだ(ちなみに、NGマークがある場合は、洗剤と漂白剤が一緒と入っているタイプの洗剤も使えないので、注意すること)。

>あわせてチェック!「間違いやすいのはドコ? 新・洗たく絵表示の注意点」

最後に、三宅さんに効果的な漂白剤の使い方を聞いてみた。

「漂白剤の効果が高まるのは40度くらいのお湯。30分くらい浸け置きをすると、シミが取れやすくなります」

もう一つ気になるのが、シャツの黄ばみ問題。これも漂白剤で解決できる?

「黄ばみを落とせるのはもちろんですが、長期間着用しない衣類は、漂白剤を使って洗たくして収納すれば、次に着るときも黄ばんでいませんよ」とのこと。そもそも、黄ばみは衣類に残った皮脂が時間の経過によって酸化して発生するもの。特に冬の衣類は気温の高い夏に酸化が進み、黄ばみやすいのだという。

「そういった意味では、冬の衣類を収納する前には、漂白剤を使って洗たくしておくといいでしょう」と三宅さん。

シミを落とすだけかと思いきや、ニオイや黄ばみの防止にも一役買ってくれる漂白剤。洗剤と一緒に入れるだけで、漂白・消臭・除菌・抗菌までしてくれる。ビジネスマンの身だしなみには欠かせないアイテムとして、使わない手はないぞ。

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