「耳掃除いらない」説はアイデアでクリア!?

多種多様な商品が登場!「綿棒」の進化最前線

2017.02.12 SUN



写真提供/siro46 / PIXTA(ピクスタ)
最近、よく耳にするようになった「耳掃除をやりすぎると危険」という説。2017年に入ってからは、アメリカの耳鼻科学会が耳掃除による危険を知らせるガイドラインを発表し、さらにその論調が強まってきている。

そんな流れをよそに、耳掃除に欠かせない「綿棒」が密かに進化を遂げていることをご存じだろうか。

「実は、普段皆さんが目にするスタンダードな綿棒以外にも、お客様の用途や好みに合わせた様々な綿棒が開発されていますね」

とは、日本で最初に綿棒を作った大手綿棒メーカー「平和メディク」の営業担当・原口貴史さん。一体どんな商品があるのか、詳しく聞いてみることに。

■耳のサイズ、用途に合わせた様々なサイズが登場!


「最もスタンダードな綿棒は、先端の綿の直径が『5ミリ』、軸の太さが『2.5ミリ』のタイプですが、耳の穴が小さい赤ちゃん用に綿が『3ミリ』、軸が『1.5ミリ』の綿棒も販売してきました。男性より耳のサイズが小さい女性の方でもこの赤ちゃん用を使う方が多かったのですが、『赤ちゃん用では綿棒の軸が細くて力が入れられない』という声があったので、中間サイズの『女性用綿棒』を開発しました。また、お風呂やプールの後など耳が濡れた時に使う『シャワー綿棒』という商品もあり、これはスタンダードタイプよりも綿をふっくらさせ、直径を『6.5ミリ』と大きくすることで吸水力をよくしています」

数字で見れば微妙な違いだが、実際耳に入れてみると、使用感はけっこう違う! こんな細かい差がつけられるのは、綿棒の製法に秘密があるという。

「実は、綿棒は1つの綿を巻きつけているのではなく、細かくきざまれた綿を軸に降りかけて“綿菓子”を作るような要領で作っているんです。そうすることで、微妙なサイズの違いを出せますし、ソフトな風合いになり、綿自体も軸から抜けにくくなります」

■耳掃除の好みや耳垢のタイプに合わせた商品の数々


「人によって、耳掃除の力加減は様々。しっかり掻き出したい人もいれば、優しく撫でるようにやりたい人もいたりと、好みが違います。しっかり掻き出したい人に合わせて作られたのが、綿に段をつけた『スパイラルタイプ』です。凸凹の面が耳の穴の表面に当たり、“掻き出している感”を楽しんでいただけます。このスパイラルタイプを進化させ、耳垢が取れた感覚をより味わえるようにしたのが、コンビニなどにも売られている『黒い綿棒』ですね」

たしかに、黒い綿棒だと耳垢が目立ちやすく「取れた!」という爽快感を味わいやすい。さらに、『リアスライン綿棒』という綿をギュッと硬くした綿棒もあるとか。

「他にも、『耳かきタイプ』は、片方が耳かき、もう片方が通常の綿がついた綿棒になっているので、1本で違う感覚の耳掃除ができます。また、耳掃除の気持ちよさを追求して作られたのが、綿に水を染み込ませた『ウェット綿棒』ですね。耳の穴を拭くように使っていただけるので、耳にも優しい。夏場は冷蔵庫で冷やして使うと、ひんやりして気持ちいいですよ」

ちなみに、耳垢がカサカサと乾燥している人向けには、綿に粘着液をつけた「粘着綿棒」なる商品も! 耳の穴をこするのではなく、表面に当ててペタペタと耳垢を取っていくので、こちらも耳への負担が少ないそう。

「耳掃除のやりすぎはよくないと思いますが、一切やらなくなることはないと思います。生活に必要なものだからこそ、こだわった商品を出していきたいですね」と原口さん。

耳掃除にこだわりのある人も多そうだけど、それに使う綿棒もかなり奥が深い!「これだ!」と思える綿棒を探してみては?

(オカモト犬助/short cut)
  • スタンダードタイプ スタンダードタイプ
  • シャワー綿棒 シャワー綿棒
  • スパイラルタイプ スパイラルタイプ
  • ウェット綿棒 ウェット綿棒

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