アメリカGPで初の表彰台に立った!

日本人離れした経歴が武器佐藤琢磨のF1勝利は近い!

2004.07.08 THU

F1GP第9戦アメリカGP、BARホンダの佐藤琢磨が3位でゴールし、初の表彰台に上った。日本人ドライバーとしては90年の日本GPで3位入賞を果たした鈴木亜久里以来、14年ぶりの快挙! だが、今回のレースがそれ以上の価値を持っていると感じるのは、琢磨が「もっと上」を狙えるという可能性を周囲に強く印象づけたことだ。

中嶋悟以来、これまで何人かの日本人がF1へと挑戦してきたが、佐藤琢磨はさまざまな意味で“新世代”の日本人ドライバーだと言われている。その源は日本のレースで実績を積み上げてから海外に挑戦するのではなく、若くしてイギリスへと渡り、ステップアップしてきた彼のキャリアだ。

琢磨は本場ヨーロッパでの厳しい戦いを勝ち抜いてF1にたどり着いた初めての日本人であり、その過程で身につけた高いコミュニケーション能力と闘争心、そしてデータを分析しながらマシンを開発し、ドライビングを磨いてゆく能力が、これまで、先輩たちが海外で必ず直面してきたカルチャーギャップを易々とクリア。日本人であることのハンディキャップを全く感じさせない初めての日本人F1ドライバーたらしめた。

しかも、今季ドライブするBARホンダのマシンは昨年までの低迷がウソのような進歩を見せ、今や無敵を誇ったフェラーリに迫るほどの高い戦闘力を見せている。まだ優勝こそないものの、チームメイトのジェンソン・バトンは2位1回、3位4回と表彰台の常連となり、琢磨もヨーロッパGPでミハエル・シューマッハーに次ぐフロントロウ(予選最前列)を獲得するなど、強烈な速さをアピール。最高のマシンを最高のタイミングで手に入れた琢磨が今回、その速さを「結果」へと結びつけたことでシーズン後半への期待は高まっている。

新世代ドライバーが切り開く新しい地平にまだ見ぬ興奮が待っている…。日本のF1ファンは今後、新たなステージを体験することになりそうだ。

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