簡単な手術で手間とおさらば

目に入れっ放しにできるコンタクトレンズが誕生!?

2004.10.14 THU

近視の人に朗報だ。いちいち寝る前に取り外すことなく、永続的に使用できるコンタクトレンズ「ICL」が間もなく登場する。開発したのはアメリカの医療品メーカー、スター・サージカル社。現在、同社の製造設備の監査をFDA(米食品医薬品局)が行い、年内には最終的な認可をもらえる見通しだ。

フツーのコンタクトレンズのように、目に装着するだけなら本当に画期的だが、ICLは目に埋め込む手術が必要。まぁ手術といっても所要時間は10分弱で、麻酔には点眼液を使用するだけの“軽い”もの。手術で近視を矯正する、といえばレーザーを照射して近視を矯正するレーシックが思い浮かぶが、レーシックでは矯正しきれないほど強度な近視でもICLは大丈夫だという。レンズ自体はコラーゲンとポリヘマという素材を混合した「コラマー」でできている。柔らかいうえに記憶形状の特性があるため、小さな円筒状に畳むことができる。だから畳んだまんま目に挿入し、レンズを広げることができる。要は目の切開箇所が小さくて済み、強度な麻酔も要らない利点がある、ということ。聞こえはちょっとグロテスクかもしれないが…。

視力が変わってしまったら…。心配は無用、というから心強い。レンズを取り替えることはいつでもできる。しかもICLを移植したままで眼鏡や通常のコンタクトレンズを使うことができるし、レーシックの手術を受けることさえ可能だという。

アメリカでは294人が臨床試験に参加し、被験者の6割が視力1.0以上に回復し、9割強は視力0.5以上まで回復。イイことずくめのようだが、3名だけは眼球の水晶体とICLがこすれることで、白内障や炎症を起こした。目によって相性がある、ということは否めない。価格は、レーシック手術より最高で2割増しになる見通しだ。アメリカでは片目1000ドルあたりが相場。たとえ2割増しだろうと、ICL移植に火がつくことは想像に難くない。日本にも飛び火するのか?

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