あなたの家は大丈夫?

ピッキング対策の現状と進化するドアロック

2004.10.29 FRI

ピッキング被害多発で、慌ててシリンダーを交換する家庭が激増、「鍵バブル」と言われたのが4年前。昨年には、特殊解錠工具所持に対する法律の規制も始まった。

しかし国内最大手の鍵メーカー、美和ロック(港区)広報室長の松尾氏は言う。「ピッキング被害件数は減っているが“サムターン回し”や“カム送り”などによる侵入については抜本的な対応策がないのが現状」。ご存じの方も多いと思うが、“サムターン”とは文字通りthumb(親指)でturn(回す)させるドア内側の施開錠ツマミ。ドアのわずかな隙間から特殊工具などを入れ、これを回して解錠する手口が“サムターン回し”だ。ドアに備え付けてある郵便受けを破壊して手を入れるケースもある。また“カム送り”とは、シリンダーカバーとドアの間の隙間から工具を入れ、錠内部のカムを回転させて解錠する方法。

つまり、これらの手口は鍵そのものの安全性とは関係のないもの。また、一戸建てではベランダや窓のガラスを破っての侵入が7割にも上る。「そこで現在、関係省庁と、ドア・鍵・サッシ・ガラスなどの業界各社が協力して、これら侵入手口に対して耐久性のある建物部品の開発、普及に取り組んでいるところです」(松尾氏)。

また、自動車や住宅などの鍵を製造するアルファ(横浜市)が最近開発した、“鍵穴のないドアロック”も話題を呼んでいる。帰宅時にドアに取り付けられたボタンを押すだけでロックは解除。ただし、センサーが反応するのは専用の携帯機を身につけている人のみ。「こうしたキーレスドアの開発は、個人の認証技術がすべて。“指紋認証”はすでに商品化されていますが、今は“声紋認証”の製品を開発中。まさに“開けゴマ!”の世界ですね」(同社セキュリティ事業部・桜井氏)

これらの取り組みは、侵入手口の進化に追いつけるのか。あなたも自宅の防犯態勢を一度見直してみては?

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