人間ドックも様変わり

1 mmのガンも見つかる!「ペット検診」って何だろう?

2005.01.20 THU

「PET(ペット)検診」が流行っている。といってもイヌやネコの検診ではない。PETとは、「ポジトロン断層撮影法」(Positron Emission Tomography)の略。微弱な放射線を出す薬剤が体の中を移動する様子を体の外から撮影する検査方法で、「全身カメラ」のようなもの。ガン細胞の好物であるブドウ糖が組み込まれた薬剤が患部に集まる仕組みだ。そこが画像の中でピカッと光って映るので、体中のガンが一目瞭然で見つけられる。1mm程度の早期ガンでさえ見つかるというからすごい。

ちなみに94年から会員制のPET検診を始めた「山中湖クリニック」(山梨県山中湖村)では、従来のガン検診よりもPET検査を加えた方が発見率が高いというデータを発表している。

ここにきて、旅を楽しみながら格安で世界最先端のPET検診を受けるという「PETツアー」なる企画も登場。九州、北海道から、韓国までプランいろいろ。結果は検査当日にわかるのが一般的で、「ガンの疑いなし」ならば、安心した気分で温泉につかれるというものだ。また、04年夏に開業した日本最大級の検診専用施設「新横浜イメージングセンター」(神奈川県)をはじめ、首都圏・関西圏を中心にPET施設の建設ラッシュも始まっている。健康診断としてPET検診ができる施設は、ここ一年で50近く(全国)にのぼる見込みだ。

複数のPET施設を運営する市ヶ谷ティーアールエスの杉浦一彦社長によれば、「2000年4月に、日本でPET検査の一部に保険が適用されたのを機に、従来よりは低価格タイプの施設が増え始めた」という。

ただし検診用としては保険が適用されていないため、PET単独の検査では平均して8万円台、他の検査との組み合わせで行う総合コースで15~20万円と、一般人にはまだお高い。動物のペット同様、こちらのPETも、いまのところ贅沢品といえそうだ。

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト